広末涼子/majiでkoiする5秒前のAメロでも採用されているコード進行のパターンと分析

3分で読めます。

コード進行

C | Em | Am | Em |
Dm G | Em Am | D | G |
C | Em | Am | Em |
Dm G | Em Am | D G | C |

ディグリーネーム

Ⅰ | Ⅲm | Ⅵm | Ⅲm |
Ⅱm Ⅴ | Ⅲm Ⅵm | Ⅱ | Ⅴ |
Ⅰ | Ⅲm | Ⅵm | Ⅲm |
Ⅱm Ⅴ | Ⅲm Ⅵm | Ⅱ Ⅴ | Ⅰ |

機能

T | T(平行短調のD) | T(平行短調のT) | T |
SD D | T(平行短調のD) T(平行短調のT) | SD(Ⅴに対するD) | D |
T | T(平行短調のD) | T(平行短調のT) | T |
SD D | T(平行短調のD) T(平行短調のT) | SD(Ⅴに対するD) D | T |

分析

今回はCの長調を主調とした、明るくドラマティックな緩急のあるコード進行です。テクニックとしては、平行短調のドミナント終止、トゥーファイブ進行、セカンダリー・ドミナントが登場します。
まず、1~4小節目では「Ⅰ→Ⅲm→Ⅵm→Ⅲm」とコードが進行します。これは、主要和音でトニックのⅠからその代理のⅢmとⅥmを経て、再びⅢmへと至るカデンツです。このうち、「Ⅲm→Ⅵm」は平行短調のドミナント終止「Ⅴm→Ⅰm」で、コードが完全4度上(5度下)で進行するためドラマティックに響きます。
次に、5~8小節目では「Ⅱm→Ⅴ→Ⅲm→Ⅵm→Ⅱ→Ⅴ」というコード進行が現れます。これらはどれも完全4度上(5度下)の移動の見本とも呼べるもので、「Ⅱm→Ⅴ」はトゥーファイブ進行、「Ⅲm→Ⅵm」は平行短調のドミナント終止です。また、「Ⅱ→Ⅴ」はⅤを導くセカンダリー・ドミナントのⅡとドミナントのⅤを組み合わせたカデンツとなります。
その後、9~16小節目は1~8小節目の繰り返しです。ただし、最後は「Ⅱ→Ⅴ」のコードチェンジの間隔が早まり、トニックのⅠへと着地します。
こうして、コード進行はドミナントのⅤからⅠへ着地し、一段落します。

まとめ

今回のコード進行では、代理コードを用いた基本的な「Ⅰ→Ⅲm」や、完全4度上(5度下)の移動が連続する非常にドラマティックな「Ⅱm→Ⅴ→Ⅲm→Ⅵm→Ⅱ→Ⅴ」が登場しました。「Ⅱm→Ⅴ→Ⅲm→Ⅵm→Ⅱ→Ⅴ」は連続して使用しても効果的です。また「Ⅱm→Ⅴ」、「Ⅲm→Ⅵm」、「Ⅱ→Ⅴ」は、それぞれ様々なコード進行の合間に挟み込むことができます。

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