ピアノ音源の追加(Splendid Grand、ClavinovaPiano1V2.0)

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比較的最近のキーボードには、midi端子だけでなくUSB端子が搭載されています。そのため、PCと接続してDAW(デジタル・オーディオ・ワークステーション)等を利用することで、世界中のミュージシャンやエンジニアが録音・作製した音源を使用することが可能です。
DAWに関しては有料のものがほとんどですが、日本製のMSPや、海外製ですが市販のものと同等がそれ以上の能力を持つReaper(ただしフリーなのはバージョン1.00未満のみ)といったものがあります。
こういったDAWで使用できる追加の音源は有料やドネーションウェアのものも多いですが、無料で気軽に試せるものも多くあります。ここでは、VSTiのサウンドフォントプレイヤー等で使用できる、ピアノ音源について紹介していこうと思います。

splendid grand sf2.JPG

Splendid Grand


Splendid GrandはかつてSound Creations,Inc.によって公開されていた、136MB(軽量版は72MB)のリアルな生ピアノ音源です。配布を行なっていたウェブページ自体は消滅していますが、上記のウェブ・アーカイブ上に当時のデータがまるごと保管されていたため、ダウンロードすることができます。
Splendid Grandは20弱のファイルに分割されているため、ダウンロード後はPart1の実行ファイルを起動し全てを統合する必要があります。その後、圧縮ファイルの内部にはsfpack形式の圧縮ファイルがあるので、これをsfpackにより解凍すればSplendid Grandを使用する準備は完了となります。
これだけの容量のファイルの場合、収録されている音源のファイルサイズが元々大きいか、ベロシティ・レイヤーが豊富で強弱の表現に優れているか、ということになります。Splendid Grandの場合はその両方で、リッチな音質を楽しみつつ十分にそのタッチによる強弱の違いを堪能することができます。音源の好みは人それぞれですが、こちらもまた比較的自由に使用できるピアノ音源として、1、2を争うものとなるはずです。

ClavinovaPiano.JPG

ClavinovaPiano1V2.0


ClavinovaPiano1V2.0もまた、かつてフリーのピアノ音源として配布されていた123.6MBを誇るフリーの生ピアノ音源です。こちらはベロシティ・レイヤー数は7と豊富にあるため、強弱の表現を堪能できる仕様になっています。また、作者自身はオリジナルに非常に近い出来となったということで、非常に驚いていたようです。
「蠍火」でmidi音質比較
Splendid Grand、ClavinovaPiano、そしてVSTiのPianoOne。これらはフリーで使用できるピアノ音源として非常に良く出来ています。私は音色が好みなのでPianoOneを頻繁に使用していますが、制作する楽曲によってはこれ以外のピアノ音源がマッチすることもあり、非常に悩ましいところです。

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