ウルフルズ/ガッツだぜ!!のAメロでも採用されているコード進行のパターンと分析

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コード進行

B | E7 | B | E7 |
B | E7 | B | E7 |

ディグリーネーム

Ⅰ | Ⅳ7 | Ⅰ | Ⅳ7 |
Ⅰ | Ⅳ7 | Ⅰ | Ⅳ7 |

機能

T | SD(♭Ⅶに対するD、ブルー・ノート♭Ⅲを持つ) | T | SD |
T | SD | T | SD |

分析

今回はBの長調を主調とした、ブルースやジャズを匂わせるシンプルなコード進行です。テクニックとしては、ブルー・ノートを持つⅣ7が登場します。
全編を通して、コード進行は「Ⅰ→Ⅳ7」を繰り返します。Ⅳ7は、ダイアトニック外の♭Ⅶを導くセカンダリー・ドミナントや、同主短調における旋律的短音階の第4のコードと考えることができます。ただ、ここでのⅣ7は、ブルー・ノートの1つである♭Ⅲを備えた、暗いような独特な響きを持つコードとして機能しています。
また、このカデンツでは、トニックⅠとサブドミナントのⅣ7により、サブドミナント終止が成立しています。こうして不思議な終止感と暗さの中、コード進行は一区切りが付きます。

まとめ

今回のコード進行では、ブルー・ノートを備えたⅣ7が特徴的でした。Ⅳ7は特殊なコードで、スケールの短3度の音を持ち、ドミナント・モーションに対応するコードがダイアトニック内にはありません。これは、セカンダリー・ドミナントの解決の関係「Ⅰ7→Ⅳ」、「Ⅱ7→Ⅴ」、「Ⅲ7→Ⅵ」、「Ⅳ7→♭Ⅶ」、「Ⅴ7→Ⅰ」、「Ⅵ7→Ⅱ」、「Ⅶ7→Ⅲ」を見ると良く分かります。

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