ミキサーと楽器とPCの接続

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ギターやベース、キーボードやシンセサイザーの音声をPCに取り込む場合、様々な方法があります。その中で、非常に分かりやすいものの1つとして、USB型のミキサーに楽器を接続し、ミキサーをUSBでPCと接続するという方法があります。

ミキサー

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Solid State Logic SL4000G+
作者 Jon Gos from Kampala, Unites States
ミキサー(ミキシング・コンソール)は、複数の音声信号を同時に入力し、音色の加工やそれぞれのトラックの音声を加算して出力させるための音響機器です。学生のときに運動会や放送室と関わりがあった方はよく目にしたと思います。

BEHRINGERのミキサー、XENYX X1204USB
ミキサーは、入力された信号を内部でデジタル信号に変換し、PC等とやり取りできるようにしたもののことを言います。特にUSB型はミキサーのように音量や入出力をやり取りできるだけでなく、コンピュータともデータのやり取りができるため、こちらが主流となっているといっても過言ではありません。

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digidesign社製PA用コンソール
作者 Binksternet
また、ミキサーの中にはUSB等を介してデジタル・オーディオ・ワークステーション(DAW)上のデータを物理的に操作(オートメーション)できるものもあります。こういった機能はDAW上のミキサーをアナログミキサーと同じように操作できるため特に評価されており、アマチュア・プロ問わず様々な現場で使用されているようです。

PCとの接続方法

方法は非常に単純で、PCにミキサー用のドライバをインストールし、説明に沿って接続するだけです。ただし、WindowsであればXPより前の古いOSであったり、8といった最新のものだと動作しないこともあるので確認が必要です。

ギターの接続

ギターは基本的にモノラルの音源ですが、コーラスやリバーブといった音響に作用するエフェクターやアンプシミュレーターを用いた場合、最終的にステレオの音源となることがあります。そのため、ステレオとして出力されたギターの音をミキサーに入力する場合、ギターとミキサーが直列に入力する方法が最も簡単です。

LINE6のアンプシミュレーター、POD HD500
しかし、この方法だとギターの原音を録音することができず、後からギターの音源を加工することが難しくなります。これを回避する策としては、ギターの原音をミキサーに入力し、エフェクターやアンプシミュレーターをループ用の入出力部分に接続するといった方法があります。このループ部分はミキサーの各入力チャンネルから音を出力し、再び入力することが可能となっています。

ベースの接続

ベースもモノラルの音源ですが、こちらの場合は基本的にそのままモノラルとして扱うことが多いと思います。また、ミキサーによってはインピーダンスの関係から入出力のチャンネルが指定されることもあるので、それに従った方が懸命です。ちなみにベースの音源をステレオとして扱いたい場合があれば、ギターで説明しておいた方法と同様のことをすれば同じように入出力することが可能です。

キーボード・シンセサイザーの場合

キーボードやシンセサイザーの場合は、これらから出力されるLやRを正しくミキサーに接続するだけ配線が完了します。ただ、最近のシンセサイザーはUSB端子を内蔵しており、直接PCとデータをやり取りできるものも多くあります。DAWを立ち上げていない時でもシンセサイザーを弄るのであれば、シンセサイザーからアナログで音声を出力し、ミキサーに入力することもあるかもしれません。

ヘッドフォン・スピーカーとの接続

様々な楽器から出力されたこれらの音声は、USBを介してDAWにデータを送ることも可能ですが、DAWに限らずPC内の音声をミキサーから出力することも可能です。これは、ミキサーがオーディオ・インターフェイスとして機能するからです。

抵抗入りケーブル
そのため、ミキサーのフォン端子等からヘッドフォンやスピーカーへと出力することもしっかりと考えておかなければなりません。出力時にノイズがひどい場合は、そのノイズの原因を取り除くことも大切ですが、抵抗入りのケーブルを使用するという方法もあります。

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