レミオロメン/粉雪のAメロでも採用されているコード進行のパターンと分析

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コード進行

G | G | Em7 | Em7 |
G | G | Em7 | Em7 |
C | Am7 D7 | G Gsus4 | G Gsus4 |

ディグリーネーム

Ⅰ | Ⅰ | Ⅵm7 | Ⅵm7 |
Ⅰ | Ⅰ | Ⅵm7 | Ⅵm7 |
Ⅳ | Ⅱm7 Ⅴ7 | Ⅰ Ⅰsus4 | Ⅰ Ⅰsus4 |

機能

T | T | T | T |
T | T | T | T |
SD | SD D | T T | T T |

分析

今回はGの長調を主調とした、代理コードや主要和音の3コード、トゥーファイブ進行やsus4を丁寧に扱っている、暖かで優しげな12小節のコード進行です。
まず、1~8小節目では「Ⅰ→Ⅵm7」を繰り返します。これは主要和音のトニックから、その代理でⅠの構成音をまるごと内包しているⅥm7へと進む進行です。また、Ⅵm7は明るく暖かな響きのⅠ6と異名同音でもあり、ここではその性質が強調されているようです。
次に、9~12小節目では「Ⅳ→Ⅱm7→Ⅴ7→Ⅰ→Ⅰsus4→Ⅰ→Ⅰsus4」とコードが進行します。これは、サブドミナントのⅣからその代理のⅡm7へと進み、トゥーファイブ進行に従ってⅤ7からⅠへと進む進行です。また、Ⅰの後にはドミナントであるⅤ7の三全音トライ・トーンを一部含むⅠsus4が現れ、コード進行の響きに変化をもたらしています。

まとめ

今回のコード進行では、コードの機能と役割を守った調和のある響きと、12小節の構成が印象的でした。Ⅵm7は平行短調のトニックで暗い響きのコードですが、Ⅰの代理として登場させるとその性質はあまり表立ってきません。また、サブドミナントからその代理へ移り、トゥーファイブ進行でⅠへと着地する「Ⅳ→Ⅱm7→Ⅴ7→Ⅰ」も基本に忠実で、それ故に安定しています。
また、同じ進行を繰り返してから最後の4小節で展開感を打ち出す、ブルースをルーツとするこの12小節の進行は、現在では様々な楽曲に採用されています。16小節の枠と同じように、12小節の枠にどのようなコード進行が収まるかを知っておくと、後々様々な進行を生み出すことができるようになるはずです。

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