3分で読めます。
コード進行
D | A | G | G |
D | A | G | G |
D | A | G | G |
D | A | G | G |
G | G |
ディグリーネーム
Ⅰ | Ⅴ | Ⅳ | Ⅳ |
Ⅰ | Ⅴ | Ⅳ | Ⅳ |
Ⅰ | Ⅴ | Ⅳ | Ⅳ |
Ⅰ | Ⅴ | Ⅳ | Ⅳ |
Ⅳ | Ⅳ |
機能
T | D | SD | SD |
T | D | SD | SD |
T | D | SD | SD |
T | D | SD | SD |
SD | SD |
分析
今回はDの長調を主調とした、主要和音のみからなる、シンプルながらも明るく開放感のあるコード進行です。テクニックとしては、ドミナントからサブドミナントへ向かう反抗的な進行が登場します。
1~16小節目にかけて、コードは「Ⅰ→Ⅴ→Ⅳ→Ⅳ」を繰り返します。これは、主要和音のトニックⅠからドミナントのⅤへ向かい、コードの機能にとらわれずサブドミナントのⅣへと落ち着くカデンツです。
この「D→SD」は、ロックやこれに由来するジャンルで頻繁に見かける進行で、攻撃的・開放的な響きをもたらすことで知られています。また、サブドミナントのⅣからは次のⅠへ進み、終止感と解決感が希薄なサブドミナント終止が成立しています。
その後、17、18小節目ではエンディングとしてⅣが登場します。こうして、最後はサブドミナントのⅣにより明確な終止感が生まれず、コード進行が一段落します。
まとめ
今回のコード進行では、主要和音でメジャー・コードのⅠ、Ⅳ、Ⅴのみが使用され、また「Ⅳ→Ⅴ」というカデンツが登場しました。これらにより、今回の進行は湿っぽさとは無縁で、明るく開放的な雰囲気が生まれています。
また、Ⅳはコード進行全体の最後に起用すると不完全燃焼な雰囲気をもたらします。しかし、そういった雰囲気は、今回はそれまでの明るい雰囲気に打ち消されているようです。