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音楽は、メロディ、リズム、ハーモニーという3つの要素により成立しています。ここでは、そのリズム感を強化するためのメトロノームについて、簡単に説明・紹介していきます。
メトロノーム
腕が左右に触れるメトロノーム
作者 Paco from Badajoz, España
メトロノームは一定の間隔で音を刻む道具で、個人で楽器を演奏・練習する際に、テンポを合わせるために使うものです。機械式のもともとのメトロノームは振り子の仕組みを利用しており、おもりがついた振り子の腕が左右に振れるたびに音が出るようになっています。
また、腕には位置を調整できるもうひとつのおもりが付いています。このおもりを目盛りに沿って上下させることで、振り子の反復の間隔を調整することができます。演奏者は、この間隔によりテンポを合わせていくことになります。
機械式と電子式
メトロノームには機械式のものと電子式のものがあり、もともとは機械式のものが主流でした。ただ、機械式のメトロノームは設置する場所が傾いていると若干のずれが生じ、また、経年劣化により振り子の揺れにずれが生じてきます。
そのため、近年では機械式の弱点である劣化の起こらない電子式のものも数多く存在します。更に、電子式の特性を生かしてロックやジャズを含む様々なリズムパターンを刻むことができる機種等もあり、チューナーも基本的に内蔵しています。
クリップ型メトロノーム
他にも、電子式のメトロノームは非常に小型で邪魔にならないクリップ型や、ディスプレイ上でチューニングのずれを細かく表示してくれるものなど、バリエーションは様々です。
複雑なリズムを刻むBOSS DB-30
ただし、機械式のメトロノームは一台で完結しますが、電子式のものは動作させるために、電池やエフェクター用、あるいは一般のコード・プラグで電気を供給する必要があります。
アプリやソフトウェア
PC、スマートフォン用
http://bestmetronome.com/lang-ja
アンドロイド用
https://play.google.com/store/apps/details?id=spaceware.micro.metronome&hl=ja
iPhone用
http://iphone.appinfo.jp/apps/507388401/
また、最近ではコンピューターやスマートフォンの所有率が高く、これらの中で動作するメトロノームも存在します。お金も掛からず、即座に使用できるので、こういったものを利用するのも悪くありません。
しかし、ソフトウェアを使用する際は、ノイズの原因ともなるコンピューターの近くでギターを演奏することになります。そのため、コンピューターとギターの距離や、ギターとディスプレイの向き等に注意が必要です。