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比較的最近のキーボードには、midi端子だけでなくUSB端子が搭載されています。そのため、PCと接続してDAW(デジタル・オーディオ・ワークステーション)等を利用することで、世界中のミュージシャンやエンジニアが録音・作製した音源を使用することが可能です。
DAWに関しては有料のものがほとんどですが、日本製のMSPや、海外製ですが市販のものと同等がそれ以上の能力を持つReaper(ただしフリーなのはバージョン1.00未満のみ)といったものがあります。
こういったDAWで使用できる追加の音源は有料やドネーションウェアのものも多いですが、無料で気軽に試せるものも多くあります。ここでは、Steinberg’s Virtual Studio Technology(VST)で作られた、気軽に利用できるエレクトリックピアノ音源について紹介していこうと思います。
LazySnake Electric Piano by Andreas Ersson
LazySnake
基本的なエレクトリックピアノらしい音色を備え、ワウワウ、トレモロといったエフェクトを内蔵する、MIDIコントローラーでの操作にも優れたVSTiがLazySnakeです。 Andreas Ersson氏のサイトにあるデモソングを聴くとその音質の良さに驚きますが、使用すればその負荷の軽さにも驚くことになります。
また、LazySnakeはシンセサイザーらしくイコライザやアンプリファイア、音の硬さといったパラメータの調節機能も備えています。そのため、これらのパラメータやエフェクト、そして波形の基本周波数(Fundamental)と倍音(Harmonics)の成分を調節することで、他の楽器に似たユニークな音色も得られます。LazySnakeはプリセットに様々な設定を収録しているので、使い道は色々とありそうです。
Mr Ray 22 – Free Electric Piano vst Demo
Mr Rayシリーズ
ORGANized trioとセットでレガシーコレクションとして配布されている、高品位なフリー(ドネーション)・ウェアのエレクトリックピアノ音源がMr Rayシリーズです。その音は、楽器の発音構造や共鳴構造をコンピュータ上でシミュレートするという物理モデリングに裏打ちされたもので、都会的な雰囲気、甘いムードを生み出します。
また、Mr Ray 22に関してはプリセットが豊富にあるため、音の良さと相まって即戦力あるいはとりあえずの使用に役立つはずです。更に、各パラメータについてはマウスオーバーすることでどのMIDIコントロールチェンジに対応しているか、またどういったパラメータなのかが分かるようになっているため、使い勝手も良好です。