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コンパクト・エフェクターは、極限までコストダウンを実現させた安価な製品から、最良の音を目指してコストを度外視したハンドメイド品まで、様々なグレードのものがあります。ここでは、低価格でも実用に耐えうる、コストパフォーマンスに優れたグラフィック・イコライザー・エフェクターについて紹介していきます。
ARION・MEQ-1
コストパフォーマンスに優れたプラスチックボディの低価格エフェクターメーカー、ARIONの7バンドのグラフィックイコライザーがMEQ-1です。使い方は一般的なイコライザ同様にシンプルで、100、200、400、800Hzと1.6、3.2、6.4kHzのバンドを操作することで、各周波数帯のブーストとカットを行います。
また、各周波数帯を増幅する際、そのバランスによっては音が歪むことがあるため、LEVELツマミを操作することでこれを回避することが可能です。その一方で、LEVELツマミを操作することで、MEQ-1をイコライザー付きのブースターとして使用することもできます。
イコライザーは使いこなすのが難しいエフェクターの1つですが、ギターに限らず幅広く使えるので、安いものでも1つ持っていると何かと便利です。ただ、MEQ-1はボディやパーツがコストダウンの対象となっており、バンド等を手荒に扱うと故障の原因になりかねないため注意が必要です。
Behringer EQ Pedal EQ700
BEHRINGER・EQ700 Graphic Equalizer
BOSS・GE-7やARION・MEQ-1同様に、100Hzから6.4kHzのイコライズとLEVEL調整が可能なグラフィック・イコライザーがBEHRINGER・EQ700 Graphic Equalizerです。こちらも使い方は他のイコライザー同様で、必要な帯域をブーストし、不要な帯域をカットすることができます。
EQ700 Part1 [BEHRINGER]
ただ、こちらのモデルはコストダウンの影響でツマミをフラットにするためのセンタークリックが省略されています。そのため、目や感覚でツマミを調節することになるのでライブや暗い場所での使用にはやや難があります。そういった意味では、各ツマミが発光するMXR・10 BAND GRAPHIC EQは特にライブ用途に適していると言えます。
しかし、EW700はエフェクターの中でも最安値と言っていい2000円程度で購入することが出来ます。予算にもよりますが、イコライザを試してみたい、安物を使い潰すというのであればEW700は最適の選択肢です。