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比較的最近のキーボードには、midi端子だけでなくUSB端子が搭載されています。そのため、PCと接続してDAW(デジタル・オーディオ・ワークステーション)等を利用することで、世界中のミュージシャンやエンジニアが録音・作製した音源を使用することが可能です。
DAWに関しては有料のものがほとんどですが、日本製のMSPや、海外製ですが市販のものと同等がそれ以上の能力を持つReaper(ただしフリーなのはバージョン1.00未満のみ)といったものがあります。
こういったDAWで使用できる追加の音源は有料やドネーションウェアのものも多いですが、無料で気軽に試せるものも多くあります。ここでは、Steinberg’s Virtual Studio Technology(VST)で作られた、気軽に利用できるエレクトリックピアノ音源について紹介していこうと思います。
DSK ElektriK Keys – Free VST – myVST Demo
DSK Elektrik Keys
DSK Music提供のDSK Elektrik Keysは、エレクトリックピアノを含む13の鍵盤音源を2つまでレイヤーできるVSTi音源です。DSK Musicはピアノからストリングス、ブラスまで様々なサンプリング音源で知られますが、このVSTiにはエレクトリックピアノ、アコースティックピアノ、オルガン、そしてシンセサイザーの音が収録されています。
DSK ELEKTRIK KEYS by dskmusic
それぞれの音色はサンプリング音源なので、その楽器の音として使用できるだけの音質を持ちます。また、このVSTiはDSKのVSTiに共通する操作部を持つので、アタック、ディケイ、サステイン、リリース、フランジャー、ディレイを調整すれば多少の音作りが可能です。ちなみに、初期のプリセットにも魅力的な音色はありますが、使われていない音源もあるので色々と弄ってみることをおすすめします。
MyVST Demo: Goldentine Super Electric Piano
Goldentine Super Electric Piano
Safwan Matniが提供する、操作できるパラメータが一切無い、最もシンプルなエレクトリックピアノVSTi音源がGoldentine Super Electric Pianoです。音色を加工する際は外部のエフェクトが必須ですが、Goldentine自体はCPUにほとんど負荷を掛けないので非常に扱いやすいVSTiです。
その音は高音域を重視するよりかは暖かく丸みのあるもので、現代的な都市風というよりも山小屋の暖炉前といったイメージです。そのため、Goldentineは音が気に入れば普段使いのエレピに、そうでなければ楽曲のイメージやエレピの立ち位置が固まってきてから差し替えるための音源となりそうです。