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比較的最近のキーボードには、midi端子だけでなくUSB端子が搭載されています。そのため、PCと接続してDAW(デジタル・オーディオ・ワークステーション)等を利用することで、世界中のミュージシャンやエンジニアが録音・作製した音源を使用することが可能です。
DAWに関しては有料のものがほとんどですが、日本製のMSPや、海外製ですが市販のものと同等がそれ以上の能力を持つReaper(ただしフリーなのはバージョン1.00未満のみ)といったものがあります。
こういったDAWで使用できる追加の音源は有料やドネーションウェアのものも多いですが、無料で気軽に試せるものも多くあります。ここでは、VSTiのサウンドフォントプレイヤー等で使用できる、バイオリン音源について紹介していこうと思います。
AAViolin
AAViolin(50.6 MB)はsf2midi.comで配布されている、生音そのままの非常にリアルなサウンドフォントのバイオリン音源です。sf2midi.comはフリーのサウンドフォントの配布サイトで、ユーザー登録を済ませることで様々な音源をダウンロードすることができるようになります。ただし、海外サイトのためダウンロードに時間がかかることが多く、ダウンロードは気長に待つことになります。
AAViolinはその音質のリアルさが最大の特徴で、更に大まかに分けてslow、normal、fastの3タイプから音を選ぶことができます。そのため、元の音質に加えてこれらの設定を使い分ければ、表情豊かな演奏ができるようになっています。ただし出力される音はループされないので、MIDIを打ち込んだ後は最終的に音が不自然に途切れてしまわないかをしっかりと確認する必要があります。
Violin_TripleS
Violin_TripleSもまた、sf2midi.comで配布されている12.5MBのリアルな生バイオリン音源です。sf2midi.comにはTripleSと命名されているいくつかのサウンドフォントがあり、どれもリアルな音質に定評があります。そして、このViolin_TripleSもその例に漏れず、非常に生々しい音源となっています。
AAViolinが若々しく歌うような音色なら、Violin_TripleSは年季を感じさせるような優しい音色です。そのため、エフェクトやイコライザなどで加工しない場合は、こちらの方が穏やかで暗い楽曲にマッチするかもしれません。ちなみに、こちらにも音の長さに限界があるため、ノートが長すぎると音が途中で不自然に途切れてしまいます。