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コンパクト・エフェクターは、極限までコストダウンを実現させた安価な製品から、最良の音を目指してコストを度外視したハンドメイド品まで、様々なグレードのものがあります。ここでは、低価格でも実用に耐えうる、コストパフォーマンスに優れたピッチシフター・エフェクターについて紹介していきます。
US600 Part1 [BEHRINGER]
BEHRINGER・US600 Ultra Shifter/Harmonist
BEHRINGERが開発・製造する低価格のピッチシフター・ハーモナイザーがUS600 Ultra Shifter/Harmonistです。その機能はBOSS・PS-6の前世代PS-5に類似しており、基本的な機能としては、最大±2オクターブのピッチシフター、指定したキーの3度、4度、5度、6度、オクターブ、ダブルオクターブ音を追加するハーモニストといったモードを搭載しています。
Behringer US600 Ultra Shifter Harmonist Pedal Demo
また、US600はPS-5同様に、トレモロ・アームのような形で最大±2オクターブまで音程を上下させるトレモロバー、最大±1オクターブまでトレモロ・アームを素早く操作したかのように音程を上下させるフラッター、わずかに音程をずらした音を追加するデチューンといったモードも備えています。
US600 Part2 [BEHRINGER]
その他、エクスプレッション・ペダルを使用すると設定したピッチまで連続的に音を変化させることができる点もPS-5と同じです。ちなみに、US600は電池で駆動させることもできますが、空間系のエフェクター同様に消費電力量が多いため、ACアダプタを使用した方が安上がりですし手間も少なくて済みます。
これだけ多機能なUS600を3000円~4000円で購入できるというのは本当に驚くべきことです。ただし、US600のハーモナイザーは原音に1音までしか音を追加できないため、機能面ではBOSS・PS-5に並び、2音追加できるPS-6には劣ります。PS-6の機能が必要な場合には、PS-6を購入するか、BEHRINGERがそのコピーモデルを開発するのを待つしかなさそうです。