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コンパクト・エフェクターは、極限までコストダウンを実現させた安価な製品から、最良の音を目指してコストを度外視したハンドメイド品まで、様々なグレードのものがあります。ここでは、低価格でも実用に耐えうる、コストパフォーマンスに優れたオクターバー・エフェクターについて紹介していきます。
Behringer RSM guitar FX pedals review – SO400 Super Octaver
BEHRINGER・SO400 Super Octave
BOSSのOC-3を参考にしたと思われる、低価格エフェクターメーカーBEHRINGERの多機能オクターバーがSO400 Super Octaveです。本機はOC-3同様にPOLY、OCT2、DRIVEの3つのモード、ギターとベースの音域に対応した回路へと繋がる2つの入力端子、そして原音とエフェクト音を別々に出力することが可能な2つの出力端子を備えています。
SO400 Part1 [BEHRINGER]
そしてそれぞれのモードに関しては、POLYは和音の入力を検出してオクターブ音を追加し、OCT2はオクターブ音の更に下のオクターブ音を追加し、DRIVEは原音とオクターブ音を歪ませることができます。。
また、三番目のツマミのパラメータはそれぞれのモードに合わせて変化し、POLYではエフェクトが作動する周波数帯を、OCT2では2つ目のオクターブ音の音量を、DRIVEでは歪みの強さを調節することが可能です。
SO400 Part2 [BEHRINGER]
ただ、こちらもピッチシフターのUS600のように音響空間を再現するリアルサウンドモデリング(RSM)を搭載しているため、単純なエフェクターと比べると電力を著しく消費します。そのため、電池の持ちは良くなく、ACアダプタの使用が前提となっています。
オクターバーはギターの音を強調しすぎてしまうことがあるため、他の楽器との調和を考えるとやや使いどころが難しいエフェクターです。ただ、重たくインパクトのあるサウンドを生み出すためにオクターバーは特に重宝するので、試しに低価格なSO400で遊んでみるのも悪くはありません。
Arion MOC-1 Octave Pedal
ARION・MOC1
コストパフォーマンスに優れた低価格エフェクターの提供で御馴染みの、ARIONが開発・製造するオクターバーがMOC1です。その機能はSO400以上にシンプルで、原音の1オクターブ下と2オクターブ下の音を追加するのみです。また、入力、出力端子も1つずつです。
また、ツマミは3つあり、これらを調節することで原音と2つのオクターブ音の出力音量を決めることができます。道具は機能が限られている方が使いやすいことも多いですが、MOC1はその典型的な例で、使い方が決まっているのでセッティングは短時間で済みます。