4分で読めます。
エレキギターを購入する場合、その価格は1万円以下のものから数十万円するものまで、ピンからキリまであります。この価格の違いはエレキギターの材料やパーツの質の違いに現れるため、最終的な作りやギターの特徴に大きく関わります。ここでは、ギターを始めるにあたって、おおよその値段での違いについて説明していきます。
1万円前後
1万円前後だと、SELDER、Legend、Mavis、Photogenicといったブランドやメーカーのギターが多くあります。これらはギターの演奏とメンテナンスに必要な道具がセットになっているものがほとんどで、初心者入門モデルとしてもよく知られています。
SELDERのストラトキャスター
また、この価格帯であっても、種類に関してはエレキギターの代名詞とも言えるストラトキャスターやレスポールだけでなく、テレキャスター、SG、ムスタング、変形ギター等も揃います。そのため、デザインの幅がとても広く、好きな種類を選ぶこともある程度可能です。
スクワイアのストラトキャスター(2004)
作者 David.Monniaux
4万円以下
4万円以下となると、Fender直系のSquierやGibsonの下位ブランドEpiphoneなどといった有名メーカーの監修モデルや、ユニークな日本国産ギターが購入出来ます。また、値段に少し余裕が出てくるため、各ブランドの特徴が少しずつ滲み出てきます。
Epiphoneのレスポール
この価格帯のエレキギターであれば、デザインの幅もかなり広いので、お気に入りの一本が見つかる確率はかなり高めです。その上、中古も交えるとかなりのギターを選ぶことができるので、この価格帯は特にお勧めです。
アイバニーズの7弦ギター
作者 WbgArchives
10万円以下
10万円を下回るぐらいの予算を用意できると、FenderやGibsonの名を冠したギターの購入が可能です。これぐらいの予算をつぎ込むと、大抵の場合は長らく愛用できるギターが手に入ります。種類によっては付属品も豪華になり、ギターケースも実用的な物が付いてくることがあります。
Fender USAのストラトキャスター
また、ギターの音や作り、機能にもメーカーの特色が強く現れるようになり、デザインの自由度も非常に高めです。様々な変形ギター、7弦ギター、サスティナー搭載ギターといったユニークなギターを購入することも可能です。
グレッチのG6122-1962
作者 CasinoKat
30万円以下
このクラスになると、各ギターメーカーがかつて発売していた伝説的モデルや一流のギタリストのギターを細部まで再現したモデル等が現れます。これらのモデルの一部は、ジーンズのようにまるで今まで使っていたかのような使用感が再現されていることもあります。
ESPのFORESTシリーズ
その他にも、厳選したパーツや木材を使用し、既存のモデルをバージョンアップさせたものや、新たなサウンドを探求しようとして生まれた個性的なギターなどもこの価格帯に含まれます。ギタリストにとって一生ものにもなり、次の世代にも残して行きたいグレードです。
白蝶貝の装飾が眩しいゼマイティスのギター
作者 Heteren
100万円以下、それ以上
各社の最高クラスのビルダーが手がけるギターがこのカテゴリーに属します。100万円を超えるとなると美麗な装飾が施されたまるで芸術品のようなギターもあります。未来のストラディバリウスはこういったものの中から生まれるのかもしれません。
後半はあまり現実的な選択肢ではありませんが、このようにカテゴライズすると、私としては4万円前後のギターがおすすめです。これらは定価で5~9万円前後のものも多く、見た目の選択肢も豊富で、作りもしっかりとしています。