エレキギターの低価格フェイザー・エフェクター(BEHRINGER・PH9、ARION・SPH-1)

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コンパクト・エフェクターは、極限までコストダウンを実現させた安価な製品から、最良の音を目指してコストを度外視したハンドメイド品まで、様々なグレードのものがあります。ここでは、低価格でも実用に耐えうる、コストパフォーマンスに優れたフェイザー・エフェクターについて紹介していきます。
PH9 Part1 [BEHRINGER]

BEHRINGER・PH9

デザインや機能がMXR・PHASE100の下位機種PHASE90と良く似ている、シンプルな低価格フェイザーがBEHRINGER・PH9です。ただ、PH9は通常のPHASE90には無く、EVH Phase-90で採用されているスクリプトスイッチ(SWIRL)を備えているのが特徴です。
BEHRINGER: ギター用フェイザー PH9 サウンドバリエーション
このSWIRLスイッチは新旧のPHASE-90を切り替えるというもので、スイッチを上にするとフェイザーのエフェクトはより効きが強いモダンに変化します。そして、スイッチを下にするとあっさりとした効果のビンテージフェイザーに回路が変わります。

しかし、PH9はMXRのPHASE90や100と比べるとフェイザーの掛かり方がやや弱い傾向にあります。そのため、より強烈な効果を求めるならば、他のフェイザーや中価格帯のPHASEシリーズを購入することになります。
【エフェクター】ARION SPH-1【試奏模様】

ARION・SPH-1

TUBULATORといった安価で高性能なエフェクターの提供で有名な、ARIONのフェイザーがSPH-1です。本機もSCH-Zと同様にDIRECTモードとSTEREOモードを備えており、2つの出力端子から原音とエフェクト音を別々に、あるいは両方からミックス音を出力することが可能です。
また、操作できるパラメータは、フェイザーの速さを決めるレイト、深さを決めるデプス、そして出力を入力にまわす量を決めるレゾナンスです。 これらのツマミのおかげで、SPH-1はPH9を上回る強烈なフェイザー音を生み出すことができます。

ただ、本機もまたARIONや低価格エフェクターに共通するプラスチックボディという弱点を持ち、作りの個体差が顕著です。しかし、本機は幅広い音作りが可能な性能を持ち音色も良いため、手を出してみる価値はあります。

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