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比較的最近のキーボードには、midi端子だけでなくUSB端子が搭載されています。そのため、PCと接続してDAW(デジタル・オーディオ・ワークステーション)等を利用することで、世界中のミュージシャンやエンジニアが録音・作製した音源を使用することが可能です。
DAWに関しては有料のものがほとんどですが、日本製のMSPや、海外製ですが市販のものと同等がそれ以上の能力を持つReaper(ただしフリーなのはバージョン1.00未満のみ)といったものがあります。
こういったDAWで使用できる追加の音源は有料やドネーションウェアのものも多いですが、無料で気軽に試せるものも多くあります。ここでは、Steinberg’s Virtual Studio Technology(VST)で作られた、気軽に利用できるドラム音源について紹介していこうと思います。
Addictive Drums demo
タムは製品版に付属
Addictive Drums Demo
このVSTiドラム音源は市販されているAddictive Drumsのデモバージョンです。音源としてはバスドラム、スネア、ハイハット、クラッシュシンバルがそれぞれ1種類ずつ、プリセットは3種類が収録されています。ちなみに、デモ版ではありますが機能に関する制限はありません。
また、その音質面に関しては市販品と同等なので申し分はなく、シンバルやハイハットは高音が良く響き、スネアやバスドラムの迫力も十分です。また、イコライザーやリバーブといったエフェクトや、様々なドラムパターンが内蔵されているため非常に多機能でもあります。ただ、タムが用意されていないのでサウンドフォントや他のVSTi音源で補ってあげる必要があります。
SuperDrumFX
高品質なドイツ製のVSTi総合ドラム音源がSuperDrumFXです。こちらは数種類のバスドラム、スネア、ハイハット、タム、シンバル等が付属しており、ドラムとしてはこれ一台で完結します。機能面では、2~3種類の音源のレイヤーによる自然な音色が魅力ですが、ボリューム、レイヤーの割合、ピッチの調節、イコライザ、リバーブやフランジャーのエフェクトなど、基本的な操作部は備えています。
エフェクト画面
また、こちらもサンプリングされた音源が非常に良く出来ているので、リアルよりのアナログ・ドラム音源として役立つはずです。ただ、そのインストール方法はドイツ語で書かれておりやや独特なので、ここに簡単に記しておきます。まず、「SuperDrumFX – Software Drum Workstation 1.4」の中身は他のVSTのようにDAWのVST用フォルダに置きます。
スネアの設定画面
次に、「SuperDrumFX Drum – Sample – Library 1.0」の中身はCドライブ直下に「C:SDFX」という形で配置します。最後に、「Update Patch für Drum – Sample- Library 1.0 」の中身をSDFXフォルダに置けば、プラグイン起動時に自動で音源が読み込まれるようになります。