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コード進行
BM7 | BM7 | D♭ | D♭ |
B♭m7 | B♭m7 | E♭m7 | D♭ |
A♭m7 | B♭m | BM7 | BM7 |
D♭m7 | D♭m7 |
ディグリーネーム
ⅣM7 | ⅣM7 | Ⅴ | Ⅴ |
Ⅲm7 | Ⅲm7 | Ⅵm7 | Ⅴ |
Ⅱm7 | Ⅲm | ⅣM7 | ⅣM7 |
Ⅴm7 | Ⅴm7 |
機能
SD(王道進行の起点)| SD | D | D |
T | T | T | D |
SD | T | SD | SD |
D(ドミナント・マイナー、下属調のⅡm7) | D |
分析
今回はG♭の長調を主調とした、ドラマティックな響きの後に、繋ぎのカデンツが登場するコード進行です。テクニックとしては、王道進行、ドミナント・マイナーが登場します。
まず、1~8小節目では「ⅣM7→Ⅴ→Ⅲm7→Ⅵm7→Ⅴ」とコードが進行します。これは、日本の有名な曲でたびたび耳にする王道進行「Ⅳ→Ⅴ→Ⅲm→Ⅵm」を変化させたものです。ここではコードが4和音になることで、より複雑で感動的な響きが生まれています。また最後にドミナントのⅤが登場し、コード進行に区切りが生まれているのも特徴的です。
次に、9~14小節目では「Ⅱm7→Ⅲm→ⅣM7→Ⅴm7」という進行が現れます。これは、サブドミナント代理のⅡm7からドミナントまで駆け上がる、盛り上がりを予感させる進行です。このうち、ドミナント・マイナーのⅤm7はⅣをトニックとする下属調のⅡm7でもあります。そして、Ⅴm7は下属調におけるトゥーファイブ進行を形成しようとし、Ⅰ7を導きます。
こうして最後は、ドミナント・マイナーが一時転調を匂わせつつ、コード進行に一区切りが付きます。
まとめ
今回のコード進行では、雰囲気を盛り上げる「ⅣM7→Ⅴ→Ⅲm7→Ⅵm7→Ⅴ」と、これからの盛り上がりや変化を予感させる「Ⅱm7→Ⅲm→ⅣM7→Ⅴm7」が登場しました。コード進行は、ある雰囲気を持つコード進行のブロックを繋げていくことでも構築することができます。今回の場合は、この2つのコード進行により雰囲気の流れが生み出されています。