鬼龍院翔 from ゴールデンボンバー/Life is SHOW TIMEのBメロでも採用されているコード進行のパターンと分析

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コード進行

Fmadd9 | Fmadd9 | Cm | Cm |
D | D | G | G | G |

ディグリーネーム

Ⅳmadd9 | Ⅳmadd9 | Ⅰm | Ⅰm |
Ⅱ | Ⅱ | Ⅴ | Ⅴ | Ⅴ |

機能

SD(Ⅰの完全5度を持つ) | SD | T(サブドミナント終止) | T |
SD(Ⅴに対するDの省略形) | SD | D(和声的短音階に基づくD) | D | D |

分析

今回はCの短調を主調とした、場面の展開感が強い、繋ぎのコード進行です。テクニックとしては、テンション・コード、サブドミナント終止、セカンダリー・ドミナントⅡ、和声的短音階に基づくⅤが登場します。
まず、1~4小節目では「Ⅳmadd9→Ⅰm」という進行が現れます。ここでは、サブドミナントに短9度を加えたⅣmadd9が現れることで、暗く厳かな響きが生まれています。また、このコードは次に登場するⅠmの完全5度を含んでいるため、音がスムーズに繋がります。そして、このカデンツはサブドミナント終止でもあり、終止感が生まれず展開感のみが継続しています。
次に、5、8小節目では「Ⅱ→Ⅴ」とコードが進行します。ここでは、セカンダリー・ドミナントのⅡが働き、和声的短音階に基づくⅤを導いています。このカデンツは、セカンダリー・ドミナントを利用した完全4度上(5度下)の移動でもあり、トゥーファイブ進行の一種とも考えることができます。また、ここでのⅤはⅤmとは異なり、情熱的な雰囲気をもたらしています。
そして、9小節目では和声的短音階に基づくⅤが継続してⅠを導こうとします。こうして、最後はコード進行が一区切り付いています。

まとめ

今回のコード進行では、暗くシリアスでややジャジーなテンション・コードⅣmadd9、セカンダリー・ドミナントのⅡ、和声的短音階に基づくⅤが登場しました。これらはダイアトニック・コードの安定的な響きを崩す力があり、個性的な響きをもたらします。そのため、コード進行の安定した響きにメリハリを効かせたい場合、重宝するはずです。

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