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小節は、音楽のリズムを適当な長さに区切ったまとまりを言います。
音楽は一定のリズムの繰り返しを基本としています。
そのため、楽譜を読むときにはリズムに合った区切り、
つまり小節があるとより分かりやすくなります。
モーツァルトのトルコ行進曲の冒頭部分。小節の存在により、音符やその流れがまとまって見える。
小節の区切り
小節には、区切りを付けるための線がいくつかあります。
バンドスコアやパート譜、大譜表など、楽器がまとめて書かれた譜面では、線が複数の五線を貫きます。
小節の区切りに置かれる様々な線。これらも楽譜の読みやすさに直結する。
小節線
小節の終わりには1本の縦線、小節線を使います。
複縦線
小節線よりもう少し変化のある場合は複縦線を使います。
- 転調のとき
- テンポが変わるとき
- 拍子が変わるとき
- 反復記号のダ・カーポやコーダ、ダルセーニョなどが使われるとき
終止線
曲の終わりには左が細く右が太い終止線です。
反復記号
繰り返しの演奏を示す記号を反復記号(repeat mark)と言います。
書き方はいくつかありますが、上の画像の例では線に●が2つ付いた範囲について繰り返します。
反復記号は楽譜が長くなることを防ぐので、書き写しや演奏のときに便利です。
小節の長さとリズム
1つの小節の長さは、リズムに合わせて柔軟に変化させることができます。
ただし前提として、小節はアクセントが置かれた強く感じるポイント(拍:ビート:beat)で始まり、
次のポイントの前で終わるようにします。
1-2-3-1-2-3と繰り返す、3拍子のドラムパターン。意図的にずらすことはあるが、基本は強く感じる拍を最初に置く。
小節の最初には、1つの小節の拍の数(拍子)と、その拍の長さを書くことができます。
例えば、1拍が4分音符というある長さで、拍が4つ(4拍子)ならば、4/4がその小節の頭に書かれます。
同じように、4分音符が1小節内に3つ(3拍子)だと、3/4となります。
その他、6/8(8分音符6つで1小節)、5/4(4分音符5つ=1小節)、
7/8(8分音符7つ=1小節)など、リズムの種類は様々あります。
楽譜を間違わずに読むためには、
まずは小節についてしっかりと覚えておくと良いと思います。