エレキギターの定番オクターバー・エフェクター(ELECTRO-HARMONIX・OCTAVE MULTIPLEXER、BOSS・OC-3)

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原音のオクターブ下の音を発生させて加えることで、ベースとユニゾンしたかのような重厚で迫力のある音色を作り出すエフェクターがオクターバーです。オクターバーはピッチシフターでも代用することができますが、現行のオクターバーには他にも様々な機能が搭載されており、差別化が図られています。ここでは、そのオクターバーの現行定番機種を紹介していきます。

ELECTRO-HARMONIX・OCTAVE MULTIPLEXER

Octave Multiplexer – Demo by Dan Miller – Analog Sub- Octave Generator
1970年代に開発された、オクターブ下の音を追加するギター・ベース・ボーカル対応のオクターバーがELECTRO-HARMONIX・OCTAVE MULTIPLEXERです。本機は高音域と低音域をコントロール可能な2種類のフィルターと、低音域のフィルターのオンオフを切り替えるスイッチが備えており、ある程度の音作りが可能となっています。

ピッチシフターと比べると機能面では劣り、オクターバーの中では標準的なOCTAVE MULTIPLEXERですが、これを通した音の太さと迫力は折り紙付きで存在感は抜群です。歪みのペダルとは異なり、オクターバーはそこまで重視されるエフェクトではありませんが、自身の求めるサウンドに特段の分厚さが必要ならば、OCTAVE MULTIPLEXERは最適です。

BOSS・OC-3

OC-3 SUPER Octave [BOSS Sound Check]
和音対応のPOLY、歪みを加えるDRIVE、2オクターブ下の音まで生成するOC2シミュレートの3モードを備えた、ギター・ベース対応で原音とエフェクト音の別出力可能な多機能オクターバーがBOSS・OC-3です。こちらはギター・ベースそれぞれのインプット端子を備えており、接続する端子によってエフェクトの帯域が最適化されるようになっています。
BOSS Super Octave OC-3 Pedal
そして、本機の最もユニークな機能が和音に対してオクターブ音を付加するというものです。これを利用すればパワーコード等の重低音を更に強化することができます。また、RANGEのツマミを操作することでエフェクトを掛ける帯域を調節することもできるので、音作りの幅は決して狭くありません。

BOSSのエフェクターは、同種類の多機種と比較すると多機能さが売りですが、オクターバーに関してはその機能が抜きん出ているようです。機能性や奇抜さを重視するならば、OC-3を選択することになります。

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