エレキギターの定番ディストーション・エフェクター(MXR・Distortion III、Pro Co・Turbo Rat)

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現代ではエフェクターによる音の加工が様々な場面で行われており、楽器演奏用に開発されたものを含め、色々な機種が売られています。ここでは、エレキギター用に開発されたエフェクターの中で、現行・定番のディストーション・エフェクターについて簡単に紹介していきます。
M115 MXR Distortion III

MXR・Distortion III

MXRの看板エフェクターの1つでディストーションの定番の1つでもあるDistortion+に、トーンコントロールが追加されたエフェクターがDistortion IIIです。Distortion+はディストーションとありますがどちらかと言えばオーバードライブに近いナチュラルな歪みが特徴でした。
MXR Distortion + vs Distortion III guitar effect pedal shootout
本機はそのDistortion+に簡易的なイコライジングを行うためのツマミが付加されているというものです。Distortion+もDistortion IIIも全体的に自然で爽やかな歪みが印象的です。その上で、Distortion IIIではトーンを調節することで少し泥臭いような音色から、夏に合いそうなカラッとした歪みまで、幅広い音作りが可能です。

ただ、このトーンノブはアンプ側イコライザーとのバランスが重要で、これを間違えると音が曇ったりスカスカになってしまいます。そのため、シンプルさを取るならばDistortion+、音作りの幅やその楽しさを取るならばDistortion IIIという選択になると思います。
ProCo Turbo Rat Distortion Pedal

PROCO・Turbo RAT

ツマミの可変幅が広くディストーションからファズまで作れる、RATの出力を更に上げたエフェクターがTurbo RATです。RAT2と比較するとツマミの数とパラメータは共通ですが、デザインは車のスピードメーターを連想させるようなものとなっています。
ProCo Rat distortion pedal shootout Turbo Rat You Dirty Rat & Rat 2 w Les Paul & Blues Jr amp
その音色はRAT同様に音が潰れやすい泥臭い歪みといった印象で、音が1つにまとまり分厚い壁のようになるのも健在です。ただ、本機はRATとは異なり、低音域と高音域が強調されたギラギラした歪みが特徴的です。そのため、重低音を響かせるようなバッキングに向くのはRATと同じですが、アンプや他のエフェクターと組み合わせることでユニークな歪みを作ることもできるかもしれません。

ただ、本機もRAT同様にFILTERとDISTORTIONの位置が重要で、これを間違えると歯切れの悪い詰まった音になります。また、ギターの種類とピックアップのタイプによってベストなセッティングが変化しやすいのもRAT同じです。そのため、ツマミの良い位置を見つけるのもRAT同様に時間がかかります。

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