AKB48/恋するフォーチュンクッキーのBメロでも採用されているコード進行のパターンと分析

3分で読めます。

コード進行

GM7 | A A7/G | F#m7 | Bm |
GM7 | A A7/G | F#m7 | Bm |
E7 | E7 | Em7/A | A |

ディグリーネーム

ⅣM7 | Ⅴ Ⅴ7/Ⅳ | Ⅲm7 | Ⅵm |
ⅣM7 | Ⅴ Ⅴ7/Ⅳ | Ⅲm7 | Ⅵm |
Ⅱ7 | Ⅱ7 | Ⅱm7/Ⅴ | Ⅴ |

機能

SD(王道進行の起点) | D D/SD(Ⅰに対するD、経過和音) | T | T |
SD(王道進行の起点) | D D/SD(Ⅰに対するD、経過和音) | T | T |
SD(Ⅴに対するD) | SD(Ⅴに対するD) | SD/D(Ⅴ9sus4と同じ構成音) | D |

分析

今回はDの長調を主調とした、セブンス・コードで飾られた王道進行やセカンダリー・ドミナント、オンコードが登場する、12小節で構成された緊張感のあるコード進行です。
まず、1~4、5~8小節目では「ⅣM7→Ⅴ→Ⅴ7/Ⅳ→Ⅲm7→Ⅵm」とコードが進行します。これは、ヒット曲で用いられることが非常に多い王道進行「Ⅳ→Ⅴ→Ⅲm→Ⅵm」を変形させたものです。例えば、一部のコードには7度の音が付加されており、「Ⅴ→Ⅲm」の間にはベースを滑らかに繋げるために転回形となったⅤ7/Ⅳが挟み込まれています。
次に、9~12小節目では「Ⅱ7→Ⅱm7/Ⅴ→Ⅴ」というコード進行が登場します。ここでは、セカンダリー・ドミナントのⅡ7がⅤを導きつつ、まずⅡm7/Ⅴという形でベースのみⅤへと向かい、次にⅤへと辿り着いています。また、Ⅱ7は本来緊張感のあるコードですが、ここでは長調で用いられており、後続に穏やかで浮遊感のあるⅡm7/Ⅴがあるので、やや明るくファンキーです。
こうしてⅤがトニックを呼び出し、コードが次のブロックへ進もうとしつつ、コード進行は12小節で一区切りつきます。

まとめ

今回のコード進行では、王道進行の繰り返しや、Ⅱm7/Ⅴを交えたトゥーファイブ進行により作られた、12小節の構成が印象的でした。同じ進行を繰り返し、最後に展開感をもたらす別の進行が盛り込まれるこの構成は、古くからブルースをルーツとし派生していった様々なジャンル・楽曲で聴くことができます。

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