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コード進行
B | E/B | G/B | F# | B | E/B | G/B | F# |
B | E/B | G/B | F# |
B | E/B | G/B | F# | B | E/B | G/B | F# |
ディグリーネーム
Ⅰ | Ⅳ/Ⅰ | ♭Ⅵ/Ⅰ | Ⅴ | Ⅰ | Ⅳ/Ⅰ | ♭Ⅵ/Ⅰ | Ⅴ |
Ⅰ | Ⅳ/Ⅰ | ♭Ⅵ/Ⅰ | Ⅴ |
Ⅰ | Ⅳ/Ⅰ | ♭Ⅵ/Ⅰ | Ⅴ | Ⅰ | Ⅳ/Ⅰ | ♭Ⅵ/Ⅰ | Ⅴ |
機能
T | SD/T | T(同主短調の第6のコード、ブルーノートの♭Ⅲを持つ)/T | D | T | SD/T | T(同主短調の第6のコード、ブルーノートの♭Ⅲを持つ)/T | D |
T | SD/T | T(同主短調の第6のコード、ブルーノートの♭Ⅲを持つ)/T | D |
T | SD/T | T(同主短調の第6のコード、ブルーノートの♭Ⅲを持つ)/T | D | T | SD/T | T(同主短調の第6のコード、ブルーノートの♭Ⅲを持つ)/T | D |
分析
今回はBの長調を主調とした、ブルースやロック特有の不思議な明るさが特徴的なコード進行です。テクニックとしては、オンコード、ブルーノートを持つ同主短調の借用コードが登場します。
まず、1~8小節目では「Ⅰ→Ⅳ/Ⅰ→♭Ⅵ/Ⅰ→Ⅴ」のコード進行が2回繰り返されます。ここではオンコードによる転回形により、ベースが♭ⅥまでトニックⅠに固定されています。また、♭Ⅵは同主短調の第6のコードで、ブルーノートの1つである♭Ⅲを持ちます。この2つのテクニックにより、このカデンツでは長調と短調が入り交じったような不思議な明るさが生まれています。
次に、9~12小節目では再び「Ⅰ→Ⅳ/Ⅰ→♭Ⅵ/Ⅰ→Ⅴ」が現れます。この4小節は、ブルースで良く見られる12小節構成の最後の4小節と考えることができます。あるいは、Aメロでもたまに登場する繋ぎの4小節と考えることもできます。
その後、13~20小節目でも「Ⅰ→Ⅳ/Ⅰ→♭Ⅵ/Ⅰ→Ⅴ」が2回繰り返されます。こうして、明るく癖があり個性的な雰囲気が続いた後、最後はドミナントのⅤに至り、コード進行は一区切り付きます。
まとめ
今回のコード進行では、オンコードと、ブルーノートを持つ♭Ⅵが登場しました。シンプルなコードとカデンツが繰り返される場合、独特な響きを生み出すこれらのテクニックは全体の雰囲気に大きな影響を与えます。またこの場合、Ⅰや♭Ⅵをブルーノートの♭Ⅶや♭Ⅴを持つⅠ7や♭Ⅵ7にすると、癖が強くなって更にブルースやロックの雰囲気が強化されます。