エレキギターの定番イコライザー・エフェクター(BOSS・GE-7、MXR・10 BAND GRAPHIC EQ)

4分で読めます。

イコライザーは音の持つ周波数特性を変化させ、音質を目的のものに変化させるエフェクトです。アンプや様々なエフェクター、場合によってはギター本体にもイコライザーは備わっていますが、これらはおおまかな調整しかできません。ここでは、音質のより細かな補正が可能なエレキギター用の定番イコライザーについて、簡単に紹介していきます。

BOSS・GE-7

GE-7 Equalizer [BOSS Sound Check]
100Hz、200Hz、400Hz、800Hz、1.6kHz、3.2kHz、6.4kHzの7つの周波数帯(バンド)と出力音を調節できる、基本的な機能を備えたイコライザーがBOSS・GE-7です。これだけの調節ができるのならば、音の勢いやうなり、暗さを決める低音域、音の太さを決める中音域、音の抜け方や明るさを決める高音域をより細かく調整することが可能です。
また、ギターや楽曲の音を把握しておけば、各バンドの調節でノイズの乗りやすい高音域、ボーカルやベースとかぶりがちな低音域と中音域の細かな除去も可能です。これらの調整は演奏時だけでなく録音時に音の分離感をよくすることにも役立つので、方法やコツを掴んでおくとその際に役立ちます。

ただ、バンドの数が多すぎるとそれぞれの設定を絞り込めず、持て余してしまうことが多々あります。アンプのイコライザーだと物足りないけどあまりにも多すぎると混乱する、バンド7つぐらいがちょうど良いという場合にBOSS・GE-7がうってつけです。

MXR・10 BAND GRAPHIC EQ

MXR M-108 Ten Band Graphic EQ Pedal Video Demo
31.25Hz、62.5Hz、125Hz、250Hz、500Hz、1KHz、2KHz、4KHz、8KHz、16KHzの10のバンドに対応した、より細かな調節が可能なイコライザーがMXR・10 BAND GRAPHIC EQです。
この機種は10個のバンドの他に入力量と出力量を個別に設定できるため、ギターの種類、特にピックアップの違いによる出力量の違いに柔軟に対応できるのが強みです。また、エフェクターをオンにするとそれぞれのツマミが発光するので、足元、手元が暗くなるライブ時でもある程度の調節ができるようになっています。
Boss GE-7 vs MXR M-108 EQ shootout
ギターに限らず、イコライザーを使用する場合はどの程度エフェクトで音質を調節するか非常に悩みます。目的の音を明確にしておけば、原音からその音に近づける方法を試行錯誤することもできますが、果たしてその目的の音が正解なのかどうか、調節できる幅が広ければ広いほど迷います。

10 BAND GRAPHIC EQは10個も調節可能なバンドがあるので、丁寧に設定すればそれだけ音を目的のものへと近づけてくれます。しかし、設定の幅が広いエフェクターは目的の音が明確でないと使いこなすのが非常に難しくなります。そういった意味では、イコライザーは的確な使用が非常に難しいエフェクターの1つだと思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。