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エレキギターの演奏を補助するものには、エフェクターからスライドバーやE-BAWなどまで、様々なものがあります。ここでは、直接的ではなく間接的にエレキギターの演奏を補助する、カポタストとピックケース・ホルダーについて紹介していきます。
カポタスト
カポタストを利用して簡単に弾く サクラ楽器@動画
一般的なチューニングではギターの開放弦は1弦からEBGDAEとなっており、これまで先人たちによってこれら開放弦を交えたコードが多数考案されてきました。しかし、開放弦を用いないバレー・コードとは異なり、開放弦を利用するコードを手軽に他のコードに応用することは困難です。カポタストは、そういった際に開放弦のコードを別のコードに置き換えやすくしたり、演奏時に押さえるバレー・コードの種類を減らす、あるいは素早く簡単に移調するのに役立ちます。
例えば、カポタストを2フレットに固定し、ここを0フレットと考えて開放弦を交えるDMajコードを押さえると、その和音はEMajとなります。同様に、GMajコードはAmajコードに、EMajはF#Majに変わります。
また、CM7、Dm7、Em7、FM7、G7、Am7、Bm7-5のコードを覚えておけば、カポタストの位置をずらすだけで様々な調のダイアトニック・コードを演奏することが可能です。ただ、ハイフレットにカポタストをはめると演奏が窮屈になるだけでなく音も高くなってしまうので、全ての調・コードに対応するためにはやはり様々なコードを知っておく必要があります。
ピックケースとホルダー
貼り付けて使用するピックケース
ピックには様々な種類があり、それぞれ音色や演奏のしやすさに違いがあります。そのため、厚みがあり硬いピックはコードの演奏によるバッキング用、薄くて柔らかいピックは早弾き用といったように、ピックは用途によって使い分けていくことになります。そういった様々なピックを管理し無くさないようにするためには、ピックケースやホルダーが役立ちます。
フック付きのピックケース
ただ、ピックケースは物を入れられる構造になっていれば何でもピックケースとして使用できるので、わざわざ購入する必要ありません。ですが、キーホルダーとしても機能したり、ピックのサイズにジャストフィットするケースなどもあるので、気に入ったら使用してみても良いと思います。
ピックホルダー付きカポタスト
ピックホルダーは、演奏時に活用するピックケースといったところで、ピックを挿すための複数の溝が共通して付いており、様々な種類、大きさがあります。例えば、マイクスタンドに固定するものや、ギター自身に取り付けるもの、カポタストに備わっているものなど、バリエーションは豊富です。
マイクスタンドに固定するタイプのピックホルダー
ピックの形状による音の違いや演奏性を研究したい、あるいはピックを持ち替えてすぐに演奏を始められるような環境を作りたい、といった場合にピックケース、ホルダーが役立ちます。