エレキギターの低価格オーバードライブ・エフェクター(ARION・MTE-1 TUBULATOR、BEHRINGER・TO800 Vintage Tube Overdrive)

3分で読めます。

コンパクト・エフェクターは、極限までコストダウンを実現させた安価な製品から、最良の音を目指してコストを度外視したハンドメイド品まで、様々なグレードのものがあります。ここでは、低価格でも実用に耐えうる、コストパフォーマンスに優れたオーバードライブ・エフェクターについて紹介していきます。

ARION・MTE-1

【エフェクター】ARION TUBULATOR【オーバードライブ】
低価格帯のエフェクターを製造する、ARIONの傑作オーバードライブがMTE-1 TUBULATORです。低価格のエフェクターはコストダウンのためにボディのほとんどがプラスチックとなっており、作りは安っぽく見えるかもしれません。ですが、MTE-1 TUBULATORからは、見た目からはちょっと想像できない良い歪みが得られます。

その音色はIbanezのTube Screamerと同系統で、爽やかで明るく伸びがあります。また、DIST(GAIN)を上げるとBOSS・SD-1のようにザクザクとした音になり、歪ませても音の粒が残ります。そのため、音量を上げつつに特徴を付けるブースターとしてもMTE-1は役立ちそうです。ただ、音がややこもりがちなので、試行錯誤してベストなTONEツマミの位置を見つける必要がありそうです。

BEHRINGER・TO800 Vintage Tube Overdrive

Behringer TO800 Vintage Tube Overdrive Effects Pedal Demo
様々な音響機器を低価格で提供するBEHRINGERが開発した、低価格なTube Screamer系統のオーバードライブがTO800 Vintage Tube Overdriveです。TO800は多くのオーバードライブと同様に、入力量のLEVEL、イコライジングを行うTONE、歪みの強さを決めるDRIVEの3つのツマミを備えます。BEHRINGER・TO800公式ページでは、ツマミをいじることはできませんが、エフェクトのオンオフを切り替えながらその性能を確かめることができます。

本機器もまた、コストダウンのためプラスチック製のボディとなっていますが、元となったと思われるTube Screamer同様に、優れたオーバードライブ音を提供してくれます。その音色はSD-1やTUBULATORまではザクザクした音ではありませんが、明るく暖かな音は健在です。TO800は値段が2000円前後と、これ以上コストパフォーマンスに優れたオーバードライブは無いほどなので、試してみる価値は十分にあります。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。