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比較的最近のキーボードには、midi端子だけでなくUSB端子が搭載されています。そのため、PCと接続してDAW(デジタル・オーディオ・ワークステーション)等を利用することで、世界中のミュージシャンやエンジニアが録音・作製した音源を使用することが可能です。
DAWに関しては有料のものがほとんどですが、日本製のMSPや、海外製ですが市販のものと同等がそれ以上の能力を持つReaper(ただしフリーなのはバージョン1.00未満のみ)といったものがあります。
こういったDAWで使用できる追加の音源は有料やドネーションウェアのものも多いですが、無料で気軽に試せるものも多くあります。ここでは、Steinberg’s Virtual Studio Technology(VST)で作られた、気軽に利用できるストリングス音源について紹介していこうと思います。
MyVST Demo: DSK Strings
DSK Strings
DSK Stringsはコントラバス、チェロ、ヴィオラ、ヴァイオリンとそれぞれのフォルテ、ピアノ、マルカートといった強弱、そしてピチカートに対応した、サンプリング音源による生のストリングスVSTiです。生音のストリングスVSTi音源はフリー、ドネーション・ウェアの中にはほとんどありません。そういった中で、DSK Stringsは高音質で操作性も良く、2つまで音を重ねて出力できるため非常に重宝します。
使い方は非常にシンプルで、多くのシンセサイザーのようにアタック、ディケイ、サステイン、リリースによって音の変化をコントロールできます。また、フランジャー、ディレイ、リバーブといったエフェクトをDSK Strings自身も内蔵しているので、これを操作することで残響音や揺れを調節することができます。
DSK Overture – Free VST on myVST Demo
DSK Overture
ストリングスを含むオーケストラ系楽器のサンプリング音源を内蔵したVSTi音源がDSK Overtureです。生音のストリングスを目当てに使用しても良いのですが、内蔵している鍵盤楽器、管楽器、打楽器の音色も非常に良くできています。そのため、オーケストラによる編曲方法を身に付けるほど、DSK Overtureの表現力は上がっていくはずです。
DSK Overture
また、シンセサイザーらしく音色の加工機能も備わっており、こちらはアタックやディケイだけでなく、いくつかのフィルタとカットオフのツマミがあります。ただし、VSTiの重さもそれなりで、最近のPCならばおそらく問題ないのでしょうが、数年前のPCだと複数のVSTiを立ち上げて複雑な演奏をすることはやや厳しいかもしれません。