エレキギターの定番オーバードライブ・エフェクター(DIGITECH・BAD MONKEY、DANELECTRO・CTO-2)

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現代ではエフェクターによる音の加工が様々な場面で行われており、楽器演奏用に開発されたものを含め、色々な機種が売られています。ここでは、エレキギター用に開発されたエフェクターの中で、現行・定番のオーバードライブ・エフェクターについて簡単に紹介していきます。
DigiTech Bad Monkey

DIGITECH・BAD MONKEY

BAD MONKEYはDIGITECHが開発した、音色をチューブ風のオーバードライブサウンドへと変える中価格帯のコンパクトエフェクターです。本機はクランチからそこまで歪み過ぎないオーバードライブが特徴の歪み系エフェクターで、その音色はIBANEZのTube ScreamerやBOSSのSD-1とよく似ています。
Boss SD-1 vs Digitech Bad Monkey
ただ、これらの定番ペダルとは異なり、本機は音量のLEVELと歪みの強さを決めるGAINの他に、低音域と高音域を調節できるLOWとHIGHのツマミを備えています。これらLOWとHIGHのフィルターを駆使すれば、Tube ScreamerやSD-1で目立たなくなることもあった低音域や高音域を補うことも可能です。そのため、この2つのTONEが本機の最大の長所であり魅力です。

また、これら定番ペダルの性能と音色を良く引き継いでいるので、アンプや他の歪み系エフェクターのブースターにも適します。他の歪みの前段に置くことで、最終的な音色に張りを与えてくれるのも本機の魅力と言えます。本機は5000円前後とARIONのTUBULATORやBEHRINGERのTO0800等よりは高くなりますが、オーバードライブとしては十二分の性能を持つ非常に実用的なペダルです。
Fulltone OCD V.1 vs Danelectro Cool Cat DRIVE guitar effects pedal shootout comparison

DANELECTRO・CTO-2

ギター、アンプ、エフェクターの開発で知られる、DANELECTROの自然な掛かりが特徴的なオーバードライブ・エフェクターがCTO-2です。本機はFulltone OCDに良く似た音色を持ち、その最大の特徴であった音色をあまり変化させないクリーンブースターとしての長所も引き継いでいます。
Danelectro Cool Cat Transparent Overdrive V2
その操作部は、音量のVolume、高音域のTrble、低音域のBass、歪の強さのGainと標準的なものが揃っています。その上、内部にはDIPスイッチがあり、それぞれのスイッチで音を歪ませるためのクリッピング回路を切り替えたり、単純に音量をブーストすることができます。ちなみに、本機はトゥルーバイパス機構も備えており、音痩せ対策も施されています。

DIPスイッチに関してはそれぞれのダイオードに優先順位がありますが、ONにすることで歪みの性質が変化するので、ギターやプレイヤーに合わせたセッティングが可能です。ただ、たとえスイッチを活用しなくても、本機が上品なオーバードライブ・エフェクターであることには変わりません。音の分離感がよくピッキングへの反応性も良い本機が、5000円前後というのは驚くべきことです。

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