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マイクは音源との距離を保つという観点から、使用する際にはマイク用スタンドを用いることがほとんどです。特に、ボーカルの場合は細心の注意を払えば安定して音を集音することができますが、両手を駆使する楽器では現実的ではありません。こういったことを考慮すると、マイクスタンドはレコーディングにおける必携アイテムと言えます。
様々なマイクスタンド
作者 eyeliam
マイクスタンドの種類
マイクスタンドは大まかに分けるとストレートタイプとブームタイプにわかれます。ストレートタイプは見た目が1本の棒状となっており、片方には倒れないようにするための支柱や重しが、他方にはマイクを設置するための金具があります。また、ブームタイプは2本の棒が金具で接続されているというもので、2本の棒を駆使することでマイクを好きな角度で好きな位置に設置することができます。
1930年代のマイクとストレートタイプのマイクスタンド
作者 Infrogmation of New Orleans
ストレートスタンド
ストレートスタンドは、ライブ等の生演奏でボーカリストが使用しているのを良く見かけます。このタイプは構造がシンプルなことから基本的には上下の高さを調節できるのみで、足元部分は三脚型になっているものと丸型のものに分かれます。また、ブームタイプは金具が劣化してくると角度が重さに負けて変わってしまうことがありますが、ストレートタイプではそういったトラブルはほとんどありません。
ただし、マイクスタンドの位置が正面に固定されてしまうので、歌いながらキーボードやギター、ベースを弾くといったことには向きません。ちなみに、マイクスタンドも多くのスタンドと同様に価格によって構造や材質、重さが大きく変化するので、持ち運びを考えるならばコンパクトさや重さがとても重要です。
三本足のブームスタンド
作者 Bubba73
ブームスタンド
ブームスタンドはマイクホルダーとの接続部分があるアームの角度を自由に調整でき、好きな位置にマイクを固定できるスタンドです。基本的にこちらはマイク固定の自由度が高いので、ボーカルからアコースティック・ギター、音源を問わず使用できるのが魅力です。
ただし、ブームスタンドは価格による作りの差がはっきりと現れる傾向にあります。例えば、安価なものは通常使用する分には問題ありませんが、頻繁に角度を変えたり分解を繰り返すと金具が緩くなります。この影響で、マイクの重さに負けてスタンドのアーム部分が下がってきてしまうということも起こります。
また、ブームスタンドには小型のショートブームスタンドというものもあります。これは低い位置に置かれたギターアンプやベースアンプ、バスドラムの音を集音するために使用されるスタンドです。ボーカル用として使わないのであれば、こちらのショートタイプの方が小型で取り回しも良く、扱いやすいという利点があります。
卓上マイクスタンド
作者 Bubba73
卓上スタンド
卓上スタンドタイプはその名の通り、卓上でマイクを固定するために使用されるスタンドです。こちらは想像力次第でドラムなどの様々な楽器に使用することができ、歌だけでなく音声の集音にも役立ちます。
また、卓上スタンドにはストレートタイプとブームタイプの両種類があります。そして金具のサイズが共通の様々なアクセサリがあるので、照明装置や譜面、タブレットPCの固定など、マイクスタンド以外の用途に使用することもできるようになっています。
ポップフィルタとコンデンサ・マイク
作者 Startaq
ポップフィルタ(ガード)
ポップフィルタ(ガード)は、ぱぴぷぺぽといった破裂音(ポップ音)を出した際の風圧により生じる雑音を防ぐための道具です。また、このフィルタを使用すると口がそれ以上マイクに近づけなくなるので、マイクとの適切な距離を取るためにも有効な道具として知られています。
このポップフィルタは、マイクスタンドに取り付けて浮かせるタイプから、マイクのウィンドスクリーン部分に取り付けるものまで、いくつかの種類があります。また、ポップフィルタ自身の大きさやフレキシブルに曲がるアーム部分の長さと強度は、メーカーや種類、価格によって変化していきます。