パワーサプライやブースターの機能を持つ、エレキギター用ラインセレクター・ABボックス(ONE CONTROL・ABBOX with 2DCOUT、JET CITY AMPLIFICATION・JHS A/B Booster)

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ラインセレクター(ABボックス)は、ギター用のエフェクターとして非常にシンプルな部類に入ります。しかしその機能は、連続して楽曲を演奏したり、バッキングとソロでサウンドを切り替えるライブなどで非常に重宝します。
一方、ギター演奏の際、パワーサプライは複数のエフェクターに電源を供給するのに役立ちますし、ブースターはアンプやエフェクターの歪みを切り替えるのに役立ちます。ここでは、これらのシンプルですが縁の下の力持ち的な機能を組み合わせた、ユニークなラインセレクター・ABボックスについて紹介していきます。
One Control AB Box Pedal Demo – David Bond

ONE CONTROL・ABBOX with 2DCOUT

ABBOX with 2DCOUTは、2010年に設立されたONE CONTROLによって販売されている、電源供給可能なラインセレクター・ABボックスです。本機は安価で頑丈で渋いカラーリングのボディと、入力された信号を2つの出力に振り分けたり、入力された2つの信号を選ぶことができるという、シンプルな機能が魅力です。
本機の機能は非常にシンプルですが、応用することでチューニングの異なる2本のギターや2台のアンプを使い分けることができます。また、出力の他方をチューナー用と接続したり、音を物理的に遮断するためのミュートとしても使用できます。こういった使い方は、大型のアンプを接続するため不快なノイズが許されないライブ本番などで役立ちます。

そして、本機の側面にはDC9Vの出力が2つあり、コードを用意するだけで2つのエフェクターに電源を供給することができます。そのため、ここから出力を分岐させることで更に多くのエフェクターに電源を供給できます。ただし、電圧の降下によってエフェクターの挙動が変化することあるので、どうなるかをあらかじめチェックしておく必要があります。

JET CITY AMPLIFICATION・JHS A/B Booster

JHS A/B Boosterは、シアトルに本拠を置く2009年設立のJET CITY AMPLIFICATIONが発売している、ブースター機能付きラインセレクター・ABボックスです。本機は、音量を操作することで後段のエフェクターやアンプの歪みを変化させるブースター機能と、1つの入力を2つの出力に振り分けるABボックス機能を備えています。

JHS AB Booster.jpg

その操作方法はシンプルで、あらかじめツマミでブースター音量を調節しておき、2つのスイッチでA/Bとブースターのオン・オフを切り替えるだけです。この機能を活かせば、AとBに接続したエフェクター・アンプの歪み方や音量を、それぞれ2段階でコントロールすることができるようになります。

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