DAWとハードウェアシンセサイザー、ソフトウェアシンセサイザーと音楽用キーボード

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デジタル・オーディオ・ワークステーション(DAW)はデジタルで音声の録音、編集、ミックスを可能とする音楽制作のためのソフトウェアです。この際にMIDIを利用して音源の設定や演奏、オーディオインターフェイスを利用して演奏の再生と録音を行います。

DAW

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FL Studioの操作パネルのイメージ
作者 Andylindsay
形式や名称はソフトウェアによって異なりますが、基本的には縦にトラックが、左から右には時間の流れに沿ってMIDIデータやオーディオデータが並ぶパネル(画面右上)、各トラックの音量や左右の定位を決めるパネル(画面左下)、そして音源やプラグインの設定を操作するパネル、といったものを操作していくことになります。

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Qtractorの操作パネルのイメージ
作者 Lexridge
他にも、プラグインやオーディオデータ、ファイルの管理をする画面や五線譜の利用など、ソフトウェアによって用意されている機能が異なります。これらの画面からMIDIデータやオーディオデータを操作、編集し、出力するためのソフトウェアがDAWです。

ハードウェアシンセサイザーとソフトウェアシンセサイザー

DAW上でMIDIデータを再生するためには音源が必要になります。音源には、PC内に導入するソフトウェアシンセサイザーと、PCとは別に用意するハードウェアシンセサイザーがあります。これらにはそれぞれ長所と短所があります。

コンピュータ性能の向上により、素早く大容量のデータから複雑な計算ができるようになると、高品質・高音質な音源の再生が可能となり、ソフトウェアシンセサイザーが主流となりました。これらはPC内部で完結し、場所や配線を気にすることなく手軽に使用できるという長所があります。ただし、音源の再生、加工がPCの性能に依存することや、それに伴う音の遅延が常に問題となります。

ソフトウェアシンセサイザーとは異なり、ハードウェアシンセサイザーはコンピュータの性能や相性に依存しません。そのため、音の遅延もなく、安定性に関してはこちらに軍配が上がります。また、音楽用のキーボードに内蔵されている場合もあるため、単独での使用が可能な場合もあります。ただし、弱点として場所を取ること、DAW側で操作するためには設定ファイルを必要とすること等が挙げられます。
種類にもよりますが、これらのシンセサイザーには複数の音色や設定があり、MIDIによって制御されることが一般的です。キーボード型のハードウェアシンセサイザーはこの点を気にする必要がありません。また、ソフトウェアシンセサイザーの場合でもMIDIデータによる操作はPC用のキーボードやマウスでも可能です。しかし、スライダーやホイールが付属する音楽用キーボードはデータを入力する際に役立ちます。

音楽用キーボード

音楽用のキーボードには、音源を内蔵しているいわゆるシンセサイザーと、MIDIの入出力のみのキーボードがあります。音源を内蔵しているものはそれ単独で楽器となるため、コンピュータの無い環境でも使用できる反面、重量や鍵盤数といった面で劣ります。値段に関しても3万円~と基本的には高額の物がほとんどです。

そしてMIDIキーボードはPCの付属品、あるいはシンセサイザー等の音源の付属品ということで、単独での使い道はありません。ただし、付属品としての機能に特化しており、基本的に軽量、1万円以下のものもあるほど安価で、ツマミや端子の数に優れます。
DAWを使っていくならば、和音の入力や演奏の録音やMIDIの記録という点を考えると、キーボード付属のシンセサイザーであれMIDIキーボードであれ、用意するに越したことは無いはずです。ただし、様々な種類があり、できることが変わってくるので、用途をしっかりと考えて購入する必要があります。

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