3分で読めます。
強調する周波数帯を変化させる可変抵抗器を足で操作することで音をワウワウと鳴らす、ユニークなエフェクターが「ワウ・ペダル」です。ワウ・ペダルにもいくつか種類があり、その音の特色も違ってきます。ここでは現行の定番ワウ・ペダルを簡単に紹介していきます。
VOX・V847-A
VOX Wahペダル[V846-HW / V847A / V845]紹介映像
VOXは古くからワウペダルでは定番のメーカーですが、このV847-Aモデルは電源アダプター対応となり、回路などもリファインされた現代使用の定番ワウ・ペダルです。そのサウンドは他のワウ・ペダルと比較するとクセが無く、どちらかといえば高音を強調するものとなっています。そのため、良い言い方をすればV847-Aは非常に使いやすい優等生で、悪い言い方をすればそこまで個性的ではない普通のワウです。
ワウ・ペダルは足で操作するのでいくらか慣れが必要ですが、使いこなせるようになれば音にチョーキングやビブラートとはまた違った味付けができるようになります。ただ、このエフェクト自体が非常にクセの強いものなので、他の音を必要以上に食ってしまわないように気をつけた方が良さそうです。
JIM DUNLOP・GCB-95 CRYBABY WAH WAH
Jim Dunlop GCB-95 Cry Baby Wah
VOX・V847-Aと同価格帯にして、同じく定番のワウペダルがJIM DUNLOP・GCB-95 CRYBABY WAH WAHです。こちらは優等生のVOX・V847-Aとは異なり、低音域、中音域が強調される泥臭いサウンドが特徴となっています。また、ワウの掛かり方も比較的強いためオールマイティではありませんが、個性的な音色が魅力です。
【エフェクター】ワウペダルを弾き比べてみた【Wah Wah】
ただ、CRYBABYはエフェクトがオフでも通過するだけで音質が若干変化します。これは回路の特性から仕様のようなものとなっているようですが、高域などが失われたりするので一般的に音の劣化と言われています。ただ、ここまでを含めてCRYBABYでもあるという考え方もあります。
この音の変化、音痩せが気になるという場合は、エフェクトの掛かりの強い他のワウ・ペダルを試してみるか、CRYBABYの改造品を購入すると良いと思います。電気工作が得意ならばパーツと道具を揃えて自分で改造してみるのも良いかもしれません。