4分で読めます。
A/Bボックスは、接続した楽器やアンプの入力/出力の切替を可能にする演奏支援用のエフェクターです。A/Bボックスは音色に影響を与えるものではないのでそこまでのバリエーションはありませんが、ここでは現在流通している定番のA/Bボックスについて紹介していきます。
BOSS・AB-2
AB-2は、接続した2つの楽器のうちどちらかを選んで出力する2IN/1OUT、そして接続した2つ出力先のうちどちらかを選び出力する1IN/2OUTの機能を備えたA/Bボックスセレクターです。ただ、AB-2はラインセレクターLS-2のように、両方から、あるいは両方へ入力/出力することができません。
AB-2はどちらかと言えばライブ用のエフェクターで、曲中・曲間にエレキギターを変える必要がある、あるいはエレキギターの弦が切れてしまった時のために予備のギターを接続しておく、といった場面で使用されます。
その他にも、AB-2は曲中、曲間でアンプの切り替えをスムーズに行えるようにしたり、チューナーを接続してアンプと選べるようにし、ステージ上で静かにチューニングを行えるようにする等にも役立ちます。
アンラッチタイプ・FS-5U
また、AB-2はBOSSのフット・スイッチFSシリーズに対応しており、これを使用することでオンオフを切り替えることができます。このフット・スイッチには、踏むことでオンオフを単純に切り替えるラッチタイプと、踏んでいる間だけオンオフを切り替えるアン・ラッチタイプがあります。
ラッチタイプ・FS-5L
こういった機能もやはりエフェクターの複雑な操作が難しいライブ等の場面で役立つものです。ちなみに、AB-2とFSシリーズにはケース側面に接続部があり、まとめて使えるようになっています。
BEHRINGER・AB100
BOSS・AB-2と同等の機能を持ち、更にボリュームの切り替えもできる非常に安価なA/BボックスがBEHRINGER・AB100です。AB100も含め、BEHRINGERのコンパクトエフェクターはケースがプラスチック製ですが、AB-2と同様に2IN/1OUT、1IN/2OUTとして使用することができます。
そして、AB100はAB-2とは異なりAとBで個別にボリュームの設定ができるので、あらかじめ設定しておくことでボリュームに違和感が無いようギターを持ち替えることも可能です。
BEHRINGER・AB200
ちなみに、AB100の姉妹品として、フットスイッチが備わったかわりにボリュームのツマミが無くなったAB200というものもあります。こちらもケースがプラスチック製ではありますが、機能性は特に洗練されており、フットスイッチ部分のラッチとアンラッチを切り替えることもできます。
その上、やや配線が複雑になりますが、4つの端子を用いて2つの入力のうちどちらかを選びつつ、2つの出力のどちらかを選ぶといった使い方もできます。また、こちらもおおよそAB-2の2/3程度の値段となっており、BEHRINGERの他のエフェクター同様に非常に安価です。