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比較的最近のキーボードには、midi端子だけでなくUSB端子が搭載されています。そのため、PCと接続してDAW(デジタル・オーディオ・ワークステーション)等を利用することで、世界中のミュージシャンやエンジニアが録音・作製した音源を使用することが可能です。
DAWに関しては有料のものがほとんどですが、日本製のMSPや、海外製ですが市販のものと同等がそれ以上の能力を持つReaper(ただしフリーなのはバージョン1.00未満のみ)といったものがあります。
こういったDAWで使用できる追加の音源は有料やドネーションウェアのものも多いですが、無料で気軽に試せるものも多くあります。ここでは、Steinberg’s Virtual Studio Technology(VST)で作られた、気軽に利用できるオルガン音源について紹介していこうと思います。
MyVST.com Demo: Organized trio
ORGANized trio
ハモンドオルガンらしい音を奏でる24のプリセットを備えた、フリー(ドネーション)・ウェアのVSTiがORGANized trioです。やや古いVSTiのため、現在はレガシーコレクションということで他のVSTとパックになっていますが、同梱するMr Rayといった他の音源も非常に優れた音質を誇ります。
また、ORGANized trioはおおよそハモンドオルガンの基本的な機能は備わっているので、プリセットを見ながら音作りを学ぶことも出来ます。音質やエフェクト、更なる操作性を求めれば市販の音源を使うことになりそうですが、すぐにでもオルガンの音が欲しい場合には、それほど重くも無く機能も十分なORGANized trioが活躍します。
AZR3 – Free VST – myVST Demo
AZR3
AZR3もまた多くのプリセットを備えており即戦力となり得る、音作りの幅が広い本格的なVSTiオルガン音源です。また、AZR3は様々な機能を備えていますが、丁寧なことに各パラメータ等に関する説明が書かれたマニュアルが用意されています。ただ、マニュアルが英語なのはフリーの音源を使用する場合の宿命です。
また、数年前のPCの場合、AZR3は動作に支障はありませんがやや重いかもしれません。そのため、AZR3に高品位なリバーブなどを掛けて音に厚みを出すなどの重い処理をすると場合によっては音がぶちぶちと途切れることもありそうです。そのため、DTMを趣味とする場合はできるだけ高性能のCPUと大容量のメモリを併せて使用していきたいところです。ただ、1度録音してからエフェクトを掛けるなどの工夫をすれば、古いPCでも騙し騙し使用することは可能です。