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スマートフォンの普及に伴い、エフェクターやアンプとなってエレキギターの演奏を助けるアプリの開発が進んでいます。ここでは、そういったスマートフォン用のマルチエフェクター、アンプ・シミュレーターを紹介していきます。
Peavey AmpKit LiNK オーディオ・インタフェース
AmpKit/AmpKit+
ハイゲインなアンプで御馴染みのPEAVEYが提供する、iPhone、iPod touch、iPad用のエフェクト、アンプ・シミュレーターがAmpKitとAmpKit+です。無償版のAmpKitには2チャンネルのPeavey・ValveKingと2種類のキャビネット、そしてノイズゲートとオーバードライブ・ペダルのエフェクトが収録されています。
また、2000円程度のAmpKit+では更にモデリングアンプ3種類が追加され、歪み系のディストーションとファズ、揺らし系のコーラス、フランジャー、フェイザー、空間系のリバーブ、その他にイコライザー、コンプレッサー、ノイズゲートを収録しています。更に、こちらはAmpliTubeを上回り、同時にエフェクト10個以上使用することも可能となっています。
AmpKit & AmpKit LiNK
そして、AmpKitには全部で15種類のエフェクト、合計で11のアンプモデル、13種類のキャビネットモデル、6種類のマイクモデルが用意されており、スマートフォンの通信機能を生かしてワンコイン程度で簡単に追加購入することも出来るようになっています。アンプに関してはハイゲインなものが多いので、AmpliTubeより歪んだ音を重視しているように思えます。
また、ミキサー機能に関して、AmpKitでは自動的に2つのトラックにウェット音とドライ音がそれぞれ録音されます。そのため、原音をそのまま別の設定でリアンプすることで様々なセッティングの可能性を確かめることが出来ます。再生に関しては、好きな音源を伴奏として再生する事が可能です。その他、チューナーとメトロノームも内蔵しており、AmpKitがあればギターのセッティングに関しては全て事足ります。
Peavey AmpKit Link review for iPhone, iPad & iPod Touch
AmpKitを使用するためには、iPhoneのほかにギターの入力端子を増設するための道具が必要です。AmpliTubeにはiRigがありましたが、AmpKitではAMPKIT LiNKという道具を使用します。どちらもそこまで複雑な機械ではないので互換性はありますが、AmpKitは単4電池2本を使用することでアクティブに動作するため、ノイズの低減や音質面で優れます。ただし、その電池の分の重さが増えるので、携帯性はやや下がります。
AmpKitはハイゲイン・アンプに定評のあるメーカーなだけあり、歪みに重点を置いています。ただ、初期に使用できるエフェクターのバリエーションや再生速度の変更といったミキシングの機能性などはAmpliTubeに劣ります。そのため、歪んだサウンドを重視するならAmpKit、機能性を求めるならばAmpliTube、そして携帯性ならiRigを、ローノイズならAMPKIT LiNKを選択することになります。