いきものがかり/気まぐれロマンティックのAメロでも採用されているコード進行のパターンと分析

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全体

Aメロ
G | A | D | D |
G | A | D | D |
Am | B7 | Em7 | Gm |
F#m7 | Bm7 | Em | A |
Bm | A/C# | D | D |
Bm | A/C# | D | D |
Am | B7 | Em7 | Gm |
F#m7 | Bm7 | Em7 | A |
Bメロ
G A | F#m7 Bm | Em7 A | D |
G A | F#7/A# Bm | B♭ | A | A7 |
サビ
GM7 | A/G | F#m7 | Bm7 |
Em7 | Asus4 | D | D |
GM7 | A/G | F#m7 | Bm7 |
Em7 | Asus4 | D | D |
Aメロ
G | A | D | D |
G | A | D | D |
Am | B7 | Em7 | Gm |
F#m7 | Bm7 | Em | A |
Bm | A/C# | D | D |
Bm | A/C# | D | D |
Am | B7 | Em7 | Gm |
F#m7 | Bm7 | Em7 | A |
Bメロ
G A | F#m7 Bm | Em7 A | D |
G A | F#7/A# Bm | B♭ | A | A7 |
サビ
GM7 | A/G | F#m7 | Bm7 |
Em7 | Asus4 | D | D |
GM7 | A/G | F#m7 | Bm7 |
Em7 | Asus4 | D | D |
サビ
GM7 | A/G | F#m7 | Bm7 |
Em7 | Asus4 | D | D |
GM7 | A/G | F#m7 | Bm7 |
Em7 | Asus4 | D | D |
サビ
GM7 | A/G | F#m7 | Bm7 |
Em7 | Asus4 | D | D |
GM7 | A/G | F#m7 | Bm7 |
Em7 | Asus4 | D | D |

コード進行

G | A | D | D |
G | A | D | D |
Am | B7 | Em7 | Gm |
F#m7 | Bm7 | Em | A |
Bm | A/C# | D | D |
Bm | A/C# | D | D |
Am | B7 | Em7 | Gm |
F#m7 | Bm7 | Em7 | A |

ディグリーネーム

Ⅳ | Ⅴ | Ⅰ | Ⅰ |
Ⅳ | Ⅴ | Ⅰ | Ⅰ |
Ⅴm | Ⅵ7 | Ⅱm7 | Ⅳm |
Ⅲm7 | Ⅵm7 | Ⅱm | Ⅴ |
Ⅵm | Ⅴ/♭Ⅶ | Ⅰ | Ⅰ |
Ⅵm | Ⅴ/♭Ⅶ | Ⅰ | Ⅰ |
Ⅴm | Ⅵ7 | Ⅱm7 | Ⅳm |
Ⅲm7 | Ⅵm7 | Ⅱm7 | Ⅴ |

機能

SD | D | T | T |
SD | D | T | T |
D(下属調のⅡm) | T((下属調の平行短調の和声的短音階に基づくⅥ7、次のⅡに対するD) | SD(下属調のⅥm) | SD(下属調の同主短調のⅠm、サブドミナント・マイナー) |
T(Ⅵに対する短調のD) | T(Ⅱに対する短調のD) | SD(トゥーファイブ進行の起点) | D |T | D/D | T | T |
T | D/D | T | T |
D(下属調のⅡm) | T((下属調の平行短調の和声的短音階に基づくⅥ7、次のⅡに対するD) | SD(下属調のⅥm) | SD(下属調の同主短調のⅠm、サブドミナント・マイナー) |T(Ⅵに対する短調のD) | T(Ⅱに対する短調のD) | SD(トゥーファイブ進行の起点) | D |

分析

今回はDの長調を主調とした、明るさと暗さのメリハリが心地良い、元気ではつらつとしたコード進行です。テクニックとしては、下属調への転調、セカンダリー・ドミナントⅥ7、サブドミナント・マイナーⅣm、短調のドミナント・コードⅢm7とⅥm7とⅡm7、トゥーファイブ進行、オンコードと転回形が登場します。
まず、1~8小節目では「Ⅳ→Ⅴ→Ⅰ」という進行が現れます。これはコード進行の最も基本となるカデンツの1つで、非常に強力な展開感が印象的です。この特徴的な展開感は、サブドミナントのⅣからコード進行が始まっていることに由来します。
次に、9~12小節目では「Ⅴm→Ⅵ7→Ⅱm7→Ⅳm」とコードが進行します。これは、ⅣをⅠとする下属調とその平行短調の借用コードにより構成されているカデンツ「Ⅱm→Ⅲ7→Ⅵm7→Ⅰm」です。このうち、Ⅵ7(Ⅲ7)は平行短調の和声的短音階に基づくドミナントであり、Ⅵを導くセカンダリー・ドミナントです。
また、Ⅳm(Ⅰm)は切なさが印象的なサブドミナント・マイナーでもあり、悲しげな雰囲気を持つ下属調の同主短調のⅠmでもあります。これらのコードは近親調やこれに関係する比較的近い調のコードなので、違和感なくコードが繋がります。
それから、13~16小節目は「Ⅲm7→Ⅵm7→Ⅱm→Ⅴ」という進行です。このうち「Ⅲm7→Ⅵm7」と「Ⅵm7→Ⅱm」は、それぞれ次のコードに対する短調のドミナント終止「Ⅴm→Ⅰm」にあたります。また、「Ⅱm→Ⅴ」はオーソドックスなトゥーファイブ進行です。これらはどれも完全4度上(5度下)で進行しているので強力な展開感を備えています。
そして、17~24小節目では「Ⅵm→Ⅴ/♭Ⅶ→Ⅰ→Ⅰ」という進行が登場します。こちらは1~8小節目とは異なり、ドミナント終止が成立しつつベースラインが上行することで、立体的な響きが生まれています。
その後、25~32小節目は、和音の構成が若干異なりますが、9~16小節目の繰り返しとなります。
こうして最後は、ドミナントのⅤがトニックを導きつつ、コード進行に一区切りが付きます。

まとめ

今回のコード進行では、下属調とその近親調を借用した「Ⅴm→Ⅵ7→Ⅱm7→Ⅳm」や、完全4度上(完全5度下)の移動を利用したダイナミックな「Ⅲm7→Ⅵm7→Ⅱm→Ⅴ」が登場しました。近親調からのコード借用や、ドミナント終止とトゥーファイブ進行を利用した完全4度上(完全5度下)の移動は、ポップで現代的な響きをもたらすのに役立ちます。

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