高度な使い方ができる、小型・軽量のエフェクター用パワーサプライ(VOCU・Baby Power Plant Type-A/B/C/V)

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エフェクターは、自分好みのサウンドを作り出すための大切な道具の1つです。ただし、その使用には電源の供給が必要で、またエフェクターの数や種類が増えてくると電圧や電流、端子の数やノイズに悩まされることになります。こういった問題は、機材に合わせた多機能なエフェクター用パワーサプライを1つ入手すると、解決することができます。
また、アナログで動作するエフェクターの場合、供給する電源の電圧を変更すると、音がきらびやかになったりザラッとしたりと、音色が変化します。楽器のサウンドは個性、アイデンティティなので、こういった音色の違いにこだわるプレイヤーは数多く存在します。
そこで、ここでは電力供給にまつわる様々なニーズに応えることができる、多機能で使い勝手に優れるエフェクター用パワーサプライを見ていきます。

VOCU・Baby Power Plant Type-A/B/C/V

有限会社VOCUが開発・販売している、バリエーション豊かでオーダーメイドも可能な小型軽量(200g)のエフェクター用パワーサプライが、Baby Power Plant Type-A/B/C/Vです。Baby Power Plantは金属製の無骨なケースにふさわしく、12、13個のエフェクター等に電源を供給することができる堅実さが魅力です。

Baby Power Plant Type-A
Baby Power Plantには4つのバリエーションがあり、Aは9Vの端子が13個、Bは9V端子が11個、18V(30mA)端子が1個、12V端子が3個あります。Bの場合、これらの端子を使い分ければ動作電圧の異なる様々なエフェクターの電源をコンパクトに纏めたり、エフェクターの特定の電圧のサウンドを手軽に再現することができます。

パワーサプライとエフェクターを接続するためのDCケーブル
また、Cは独立した2つのパワーサプライがあり、9Vの端子を6+6で用いることが可能です。この機構は、同時に使用するとノイズが乗ることもあるデジタル駆動とアナログ駆動のエフェクターを同時に使用する際に特に役立ちます。ちなみに、2つのパワーサプライが担当する端子数はオーダーメイドで6+6以外にすることも可能で、18V(30mA)端子の追加にも対応しています。

Baby Power Plant Type-B
そして、Vは5V〜12Vの電圧可変の端子を2つ、9V端子を4つ持つモデルです。こちらは電圧可変回路により、徹底的にエフェクターの音色にこだわることが可能です。また、電圧可変幅を10V〜24Vにずらしたり、18V(30mA)の端子を追加するといったカスタマイズができます。

Baby Power Plant Type-C
その上、これらには細かなカスタマイズを施すことが可能です。例えば、特定の端子を外国製のエフェクターでたびたび見かけるセンタープラス出力や、12V端子に切り替えることは簡単です。また、こちらは有料ですが消費電流の合計を2A(2000mA)まで引き上げることができるので、高い電流を必要とするデジタル・エフェクターにもある程度対応することが可能です。

Baby Power Plant Type-V
これらのバリエーションとオーダーメイドを活用すれば、自分に合った最適なシステムを組むことができます。ただ、このような形でパワーサプライに多数のエフェクターを接続したり、機材をエフェクター・ボード内に隙間なく設置した場合、熱が問題になります。そのため、長時間のライブなどで安定して使用できるシステムを構築する場合は、事前のチェックが欠かせません。

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