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エレキギターにおいて音色を形作るものといえば、ギターの形状、ピックアップの種類、ピッキングの方法、シールドの質、エフェクターの種類、アンプの種類等があります。ここでは、演奏の幅を広げる小道具であるスライドバーとサスティナー、E-Bowを紹介していきます。
スライドバー
金属製のスライドバー
作者 Deelight
スライドギター奏法で用いられるガラスや金属製の棒がスライドバー(ボトルネック)です。使用の際にはスライドバーを中指や薬指、小指に装着し、弦が浮いた状態のままバーを弦に接触させてピッキングすることで、独特な音色が得られます。
この奏法は主にハワイアンやブルース、カントリーミュージックなどでの必須奏法として発展しました。その後、ブルースを基本としたロック・ミュージックの隆盛と共に、スライド奏法はエレキギターにも継承されていきました。ただし、スライドギター奏法はフレットに左右されない幅広いビブラートやグリッサンドを行える反面、音程が不安定になりやすいという弱点があります。
この奏法が生み出された最初期には、薬瓶や酒瓶などの瓶の首の部分をカットしたものが使用されていました。その後は金属製のものも多く使われるようになり、そして現在では様々な材質のものが異なった形状、重さで使用され、それぞれ音色や弾きやすさなどが異なります。
サスティナー
サステインは楽器の音が発生した後に聞こえる余韻を指し、音の響きや音色を決める重要な要素です。ギターの場合、一般的にサステインは楽器の品質、使用される木材の種類、ブリッジやトレモロユニットのの構造や種類、ピックアップの種類や配線によって決まります。
ギター内部に搭載されるサスティナー
そしてこのサスティナーはこの余韻を自由にコントロールするために開発された装置です。ギターメーカーのフェルナンデスが販売しているサスティナーは、ピックアップから変換された電気信号をサスティナー回路に送り、回路のドライバーユニットが磁力により弦を再び振動させます。この一連の流れにより弦振動が持続するため、長いサステインが得られます。
また、サスティナーの機種によりますが、弾いた音そのままの持続させるモードの他に、倍音を持続させるモードやこれらを組み合わせるモードが備わっているものもあります。
E-Bow(イーボウ)
E-Bow
作者 Matt Eason
サスティナーと同等の効果が得られ、ギター内部ではなく外部から弦振動を起こし、ロングサスティーンを生み出すものとして、E-Bowと呼ばれる道具もあります。使い方に慣れる必要がありますが、こちらも非常に独特な音色が得られる面白い道具です。