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エフェクターの電源
ラックマウント型のエフェクター
作者 PhilyG
ラックマウント型のエフェクターや真空管を用いるような高価なエフェクター、アンプシミュレーター等には専用の電源アダプターが備わっています。そのため、これらは他の電化製品と同じようにコンセントの差込口にプラグを挿すことで、デジタル・エフェクターのノイズ問題などはさておき、使用することは可能です。
数珠繋ぎになっているコンパクトエフェクター
作者 Michael Morel from Barcelona, Spain
その一方、多くのコンパクトエフェクターには基本的に9V電池が同梱されていますが、アダプターは別売りです。電池の方がノイズも少なく、コードも邪魔にならないというメリットはあります。ただ、電池の交換が手間になり、電池代も安くはありません。その点、コンセントから電気を供給すると、ノイズやコードの問題はありますが、電気代は安上がりです。
そこで、ここでは、アダプターによってコンパクトエフェクターに電気を供給する方法と必要な機器などを紹介、説明していきます。
AC/DCアダプター
コンセントからコンパクトエフェクターに電力を供給する上で最も基本となるのが、このAC/DCアダプターです。このアダプターは様々なメーカーから発売されており、値段によってノイズや供給できる電力量に差があります。また、高価なアダプターはこの後に説明していく様々なアクセサリを同梱していることが多く、お金はかかりますがセットアップは簡単です。
電源部分はノイズの拾いやすさや大きさに直結するので、無名であまりに安い物は使わない方が良いかもしれません。性能に影響するという点はPCの電源も同じで、電化製品は電源が心臓のようなものですから気にするべきポイントです。しかし電源は上を見るときりが無い世界なので、とりあえずはBOSSのものなどの定番品が磐石です。
分岐コード
AC/DCアダプターは端子が1つしかないため、そのままだと1つのエフェクターにしか電源を供給することができません。そのため、一般的にはアダプターの端子に接続して電機を分岐するコードが使用されます。
この分岐コードも様々なメーカーから発売されており、値段によって分岐できる数やコードの長さ等が異なります。将来的に多くのエフェクターを同時に使用するなら、分岐数が多いものを、大きいエフェクターを使用しているならコードが長めのものを買っておくとよいと思います。
また、分岐コードのプラグには直線型とL型があるので、使用するエフェクターやエフェクターボードの形状・スペースを考えてどちらにするか考えておくべきです。
電気を分岐する機能を持つエフェクター
エフェクターの中には、本来の機能の他に分岐コードを差し込むことができる機種もあります。BOSSのLS-2はギターの配線をループさせたり分岐させたりするエフェクターですが、電気を分配することもできるようになっています。
また、チューナーのTU-3やノイズの除去に使用するNS-2も同様に電気を供給することができます。そういえば、ずいぶん前にLS-2を購入した時、箱にNS-2が入っていたことがありました。この2つは見た目が良く似ています。
それと、AC/DCアダプターと接続する分岐コードとLS-2などに接続する分岐コードは、電気の供給元と接続するための端子の形状が違うので注意が必要です。
楽器店で買う場合にはコードを自分の目で確かめたり店員さんに聞いたりすることができますが、インターネットの通信販売の場合はそれができません。このコードに限らず、購入するものが自分の求めているものかどうか、常に気をつけておくと良いと思います。